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クラロワ | #BrenChongCup2 | (1)大会の全体像とRevolAimar氏について

2021年の幕開けを飾る、クラロワの個人世界一を決める戦いが開幕! 大会は1月11日現在、ステージ2の地域別グループステージが進行中である。

2020年12月24日、スペインのeスポーツ系クラロワYouTuber Revol Aimarが「Bren Chong Cup 2」の開催を公式発表した。賞金総額40,000ドル(約410万円)と世界一の名誉をかけて、世界中のクラロワトッププレイヤ―たちが雌雄を決する非公式大会だ。オープン予選も用意され、腕自慢の無名プレイヤーにも門戸は開かれた(※1月11日時点、予選はすでに終了している)。

個人開催としてはクラロワ界でも世界屈指の規模を誇るビッグなガチイベントなのだ。

kabutom個人としても、Revolに依頼され、日本語翻訳やアジア圏の情報提供などで協力させてもらっている。これほど世界規模な大会に日本選手が招かれたり日本のファンが意識されたりすることは本当にありがたいことなので、微力でも大会の力になれることをうれしく思う。

今回のnoteでは、この「Bren Chong Cup 2」について大会の概要をまとめた。つづくフェーズについても追々取り上げていきたい。


Bren Chong Cup 2 とは?

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Bren Chong Cup 2」とはRevol Aimarが中心となって開催されるクラロワの非公式世界大会のこと。ちょうど1年前の第1回大会につづいて、今回が第2回開催となるが、賞金も開催規模も格段にスケールアップしている。

大会名にもなっているはBren Chongは今大会の冠スポンサー。CRLファンならば、CRL Asiaに在籍していたBren Esportsのチームオーナーとしてその名を知っている方も多いだろう。第2回の今回はなんと、クラロワの開発元であるSupercellも主催者に名を連ねている。

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大会の最新情報はRevol AimarのTwitter(@ReVoLAimaR)から発信される。フォローをお勧めしたい。


Revol Aimar氏とは?

ここで、今大会の中心人物であるRevol Aimar氏について、読者の中にはご存じでない方もいると思うのでかんたんな紹介をはさみたい。

Revol Aimar氏は、スペインのeスポーツ系クラロワYouTuberだ。クラロワを中心としたeスポーツ大会を開催し、自身で実況するスタイルを得意としている。2020年にはCRL WestのTeam Quesoにもコンテンツクリエイターとして参加をしていた。

彼の特筆すべきところは、その規模感が非常にワールドワイドなことだ。世界のトップ選手を集める人望、安定した大会運営実績、世界中へ大会を届けるための組織力、そして長時間の実況をハイテンションでこなしていくバイタリティ。

手っ取り早く日本のクラロワファンに伝えるとすれば、”ドズル兄貴にヒゲを生やして世界展開させたような存在”をイメージしてもらうとよいだろう。


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大会の全体像

Bren Chong Cup 2」は、Revolプロデュースのイベントとしては過去最大規模を誇る。その特長は”3つの4”だ。

①世界の4地域
4つのステージから成る大会
40,000ドルの賞金プール

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今大会はこの世界4地域でスタートする。

1. アジア(Asia)
2. ヨーロッパ(EU)
3. 北米(NA)
4. 中南米(LATAM)

各地域の大会を勝ち抜いた猛者中の猛者たちだけが、世界一を決める闘いにコマを進めることができる。

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大会を構成するのはこの4つのステージ。ステージ3までは世界4地域に分かれて進行する。

1. オープン予選(Open qualifiers)
2. 地域グループステージ(Regional Group Stage)
3. 地域ファイナル(Regional Finals)
4. ワールドファイナル(World Finals)

言うは易く行うは難し。参加者や視聴者にとってはうれしいフォーマットだが、とても個人運営の大会とは思えない規模である。


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4つのステージ

Bren Chong Cup 2」の4つのステージについて、詳しく見ていこう。

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STAGE 1. オープン予選(Open qualifiers)

1つめのステージは、誰でも参加できるオープン予選だ。世界4地域のストリーマーの主催で1000人大会が開かれ、大会後に上位選手がトーナメントを行い予選突破者を決めていく。

アジアでは、EuiChan(12/28)、KK(12/29)、けんつめし(1/3)、JACK(1/4)の4人によって予選が開かれた。

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STAGE 2. 地域グループステージ(Regional Group Stage)

ステージ2では、予選突破者と各地域の招待選手がグループステージをおこなう。32選手が8人ずつ4グループに分かれ、総当たりする。全試合BO3制。各グループ上位4人(計16選手)が次のステージへ進む。

順位決定時の優先順位は、BO3の勝敗>直接対決結果>同点選手間の勝敗差>総獲得セット、となっている。

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STAGE 3. 地域ファイナル(Regional Finals)

ステージ3は、地域別の決勝戦。16選手がシングルエリミネーション方式トーナメントを闘う。全試合BO5制。各地域の上位3人(計12選手)が最終ステージへ進む。優勝者にはアドバンテージも与えられる。

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STAGE 4. ワールドファイナル(World Finals)

最終ステージ4は、ワールドファイナル。各地域を勝ち抜いた12選手がシングルエリミネーション方式トーナメントを闘う。4地域の優勝者は1回戦免除のシード権が与えられる。全試合BO5制。

この舞台にたどり着いただけでもクラロワのエリートであることは間違いないが、そのエリートたちをなぎ倒して優勝を成し遂げた選手は、まさしく”2021年最初の世界チャンピオン”と呼ぶにふさわしい!


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試合ルール

Bren Chong Cup 2」のBO3やBO5の特徴は、少し変わったBAN Pickルールが採用されていることだ。Revolの大会ではおなじみのアレである。

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このルールではBANカードなしで試合が始まるのだが、負けた選手は1枚BANを指定できる。グローバルBANなので、そのBANは両者に適用される。もう1人の選手が負ければ、今度は彼の側がBANを指定できる。

試合前にBANカードを指定する一般的なルールよりも、戦略性や即興性を問われる上級者仕様な特殊ルールとなっているのだ。

※追記
BCC2ではBANカードをデッキに入れてしまっても試合で使わなければ反則負けにはならないルールとなっている。ちなみにCRLではデッキに入っているだけで反則負けとなった模様。大会によってそんなところにも違いがある。


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賞金プール

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Bren Chong Cup 2」の賞金総額は、40,000ドル(約410万円)。その内訳はこうなっている。

・各地域ファイナル:
 1st: € 1,000、2nd: € 500、3rd: € 250
・ワールドファイナル:
 1st: € 15,000、2nd: € 7,500、3rd: € 3,500

単位はなぜかユーロだが、大会公式情報でこうなっているだけなのであまり深く考えないでほしい。


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スケジュール

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Bren Chong Cup 2」の全体スケジュールはこの通り。

1. オープン予選(Open qualifiers)
 2020/12/27~2021/1/5
2. 地域グループステージ(Regional Group Stage)
 2021/1/9~25(※Asia 1/9,11,12,13,14,15,16,17)
3. 地域ファイナル(Regional Finals)
 2021/1/27~31
4. ワールドファイナル(World Finals)
 2021/2/4~7
各地域大会のおおよその試合時間帯
Asia:21:00~0:30 JST
EU:4:00~6:30 JST
NA:4:00~6:30 JST
LATAM:8:00~10:30 JST

何かの都合で日程が変わった場合は、RevolのTwitterから発信される。


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視聴方法

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Bren Chong Cup 2」は世界4地域で進行するうえ試合数も少なくないが、その多くが多言語で配信されるように各国のストリーマーがアサインされている。

日本語では、けんつめし(ステージ2・3のAsia、ステージ4)・ラッシュ(ステージ2・3のEU)の2人が担当してくれることになった。

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今大会の情報発信は、RevolのTwitterや大会公式HPのほかに、「AppGrade」というアプリからもおこなわれる。このアプリでは”ファンタジーロワイヤル”のBCC2版も企画されているとのことだ。英語やスペイン語に抵抗感のない方は、DLしてみるのもいいだろう。


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次回note

次回のnoteでは、各地域のオープン予選の結果と発表された招待選手の顔ぶれを紹介する予定。フェーズ2のグループステージも1/9から始まっていくので、遅れ過ぎないうちに何とか出したい。■


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- 関連大会:Bren Chong Cup

Revol氏開催の前回大会「Bren Chong Cup」は2020年1月におこなわれた。優勝は、KIX(CRL Asia)でも活躍したxPedro15。(彼はその後の4月、CRL WestのCRBと契約することになる)。この大会には日本からも多数の選手が参加し、Pandoraが日本勢最高位の7位に入った。

▽関連note


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- 関連大会:Gamestry Cup 2

Revol氏開催の関連大会「Gamestry Cup 2」は2020年2月におこなわれた。優勝は、アメリカの”マルチの鬼” bag。日本からも多数の選手が参加したが、DANIの13位が最高位だった。

▽関連note


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- 関連大会:CWA Cup

Revol氏開催の関連大会「CWA Cup」が開かれたのは2020年4月のこと。優勝はthegod_rf、準優勝はLaPoKaTiと前Immortals勢がワンツーフィニッシュを飾った。(彼らはその後の5月、CRLへの新規参入チームSpacestation Gamingへ揃って加入することになる。そして春季優勝を飾るのだ)。

当時CRL Eastはすでに春季が開幕していたこともあって、日本から招待された選手はいなかった。


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- 関連大会:BrenChong's Cup Summer

Revol氏開催の関連大会「BrenChong's Cup Summer Edition」が開かれたのは2020年9月のこと。優勝はRuben、準優勝はiAmJPとTeam Queso勢がワンツーフィニッシュを決めた。(春季に苦杯をなめた彼らだったが、秋季にみごとなV字回復を見せ、最終的にはチームを世界一へ導くことになる)。

こちらの大会も当時CRL Eastでは秋季が始まっており、日本から招待された選手はいなかった。


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- 関連大会:Gamestry Cup 3

Revol氏開催の関連大会「Gamestry Cup 3」が開かれたのは2020年12月。CRL世界一決定戦と同時期に開催され、すでに敗退し悔しい思いを抱えたプロ選手たちやアマチュアの猛者たちが戦った。優勝したのはなんと日本のPandora。集ったメンバーの豪華さを見るに、もっと騒がれていてもおかしくない快挙であった。


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+ 関連SNS

▽らくだ



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+ 大会情報/information

Bren Chong Cup 2
HP http://brenchongcup.com/
開催 Revol Aimar(TwitterYouTubeTwitch
主催・スポンサー Bren Chong(Twitter
主催・スポンサー Supercell(Twitter
関連アプリ AppGrade(HP
#BrenChongCup2


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Good luck!


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