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本のある日常

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書店員として働く私が、本のことについて書いたエッセイ集です。
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#zine

2週間後、文学フリマに初出店する

2024年5月19日(日)に文学フリマ東京38に出店する。 思えば、こういったイベントに憧れを持つようになったのは、5年ほど前にコミケに行ったときだった。 たくさんの人が自分でつくった同人誌を販売していて、「自分で作品を作っている大人がこんなにいるのか」と驚きと喜びで手のひらがジンジンしたのを覚えている。 自分で作品を作りたい、という思いはずいぶん長い間、漠然とした気持ちとして自分の中に横たわっていた。 その一方で、何かに手を付けてもすぐに投げ出してしまい、何かを成し遂げた

【新刊案内】3冊目のZINE『本と抵抗』を刊行します

1冊目『本のある日常』、2冊目『本のある生活』に続き、このたび3冊目のZINE『本と抵抗』を刊行します。 既刊の2冊は正直驚くほどの反響があり、1冊目『本のある日常』は2刷、2冊目『本のある生活』は全国16の本屋さんで取り扱っていただいていただきました(2024/04/17現在)。 3冊目のZINE『本と抵抗』も「いいものができた」と感じているので、読んでいただけるとうれしいです! お知らせ 2024/05/23 文学フリマ東京38に出店し、3部作合計で59冊を販売す

2冊目のZINE『本のある生活』を作りました

私にとって2冊目となるZINE、『本のある生活』を作りました。 書店員の私が、日々の生活の中でどんなふうに本と付き合っているかを書いたエッセイ集です。 新たな試みとして、エッセイに加え、本と関わった日の日記を書いてみました。 日記を読むことで、本のある生活をより身近に感じてもらえればうれしいです。 おかげさまで1冊目のZINE『本のある日常』(タイトルが似ている)は予想以上に反響をいただきまして、重版もすることができました。 2冊目もそれに続いてくれればと思いながら、『本

自分で作ったZINEを手売りする

2ヶ月ほど前に『本のある日常』というZINEを作った。 100部刷ったのだが、ありがたいことに半数以上の56部が売れている。 販売方法としてはお店においてもらったり、ネットショップで販売したりしているのだが、イベントに出店して手売りすることもあった。 「私が書きました」というPOPとともにZINEを置いておくと、お客さんから「へーこれ、あんたが書いたの」と驚かれることがままある。 そうして、しばらく読んでもらえれば、けっこうな確率で買ってもらえる。 しかも、それがネットだ

ZINE『本のある日常』を作りました

私にとって初のZINEである『本のある日常』が完成し、このたび販売を開始しました。 内容は書店員である私が、本について考えたことを書き連ねたエッセイ集となっております。 noteで書いていたエッセイに大幅な加筆修正を行い、さらにあとがきとして「ZINE づくりで大変だったこと」を書きおろしました。 販売を開始してさっそく取り扱ってくれるお店が決まったり、購入してくださる方がいたりと、ワクワクと楽しい日々を過ごしております。 この記事では、そんな『本のある日常』を紹介してい

ZINEと小商い

最近、ZINEを作る人が増えている。 ZINEというのは手製の小冊子のことで、同人誌と比べて少人数で制作され(多くの場合は一人)、内容がシンプルでおしゃれな装丁のものが多いのが特徴である。 私は書店員として働いているのだが、レジに立っていると「自分が作ったZINEをこの店に置いてくれないか」と聞かれることがたまにある。 ようは作者みずからが書店に営業しに来るのである。 作者といってもプロの作家と言うわけではなく、普段は会社員として働き、自己表現としてZINEを作っているとい