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ぽにょかぺ運営者自己紹介
みなさんこんにちは!여러분 안녕하세요!
このたび韓日ウェブ漫画翻訳の入門からノウハウ、裏話をお伝えする「ぽにょかぺ(번역카페)」を始めました。
この記事では、ぽにょかぺの運営者「かぶり」と「Sake」の自己紹介をお届けします。
「中の人、何者だ?」
と疑問に思っていた方は是非ご精査くださいませ。
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ウェブ漫画の最初の翻訳を納品して、チェッカーさんにこう言われた。
「う~ん、なんかセリフが硬いんですよねぇ……」
なんだって?
セリフが硬いってどういうこと……?
字幕翻訳家の私には理解できなかった。
漫画翻訳でこういうセリフって硬いの?
ウェブ漫画の翻訳がどんなものか知らなかったし、ウェブ漫画すらろくに読んだこともなかった。
しかし、翻訳家がいなくて困ってると言われて、まあ字幕と同じでしょ、くらいの軽い気持ちでお仕事を引き受けた。
見事に打ちのめされた私は悩んでしまった。
どうしていいのか、分かんないっ!
2016年当時はチェッカーさんも漫画のチェックは初めてで、手探り状態。
お互いに「こっちの表現にしよう」「ここのオノマトペはこっちがいい」「日本語でこう言う?」などと相談し合い、二人三脚で頑張った。
紆余曲折を経て、いまはなんとか合格点をいただけるような翻訳を出せるようになった。
初めて漫画のお仕事をいただいたときから一気に3タイトルを引き受けてしまったせいで、字幕の片手間にこなすだけの体力も気力も尽きかけていた。
いま思うと、若かったからできたのかもしれない。
2024年の今年は漫画翻訳8年目だ。
もっと長い時間がたっているような気がするけれど、たった8年しかたっていない。
こんな短い年数では偉そうなことも言えないが、それでもウェブ漫画翻訳の黎明期から始めていたということで、少し先輩ヅラをして書くことにした。
私よりもずっとうまくて作品数もジャンルも多くこなしているSakeさんと、ある日、ソウルのある酒場で酒を酌み交わしながら「漫画翻訳初心者の方に向けてこんな講座があったらいいね」と話したのがきっかけで、このnoteを立ち上げるに至った。
私の経験が、漫画翻訳家になりたい人のために少しでも役立てば、これ以上の喜びはない。
▶かぶりの特徴
1997年より韓日翻訳スタート。字幕やウェブ漫画翻訳などあれこれやって糊口をしのぐ。
著書:「韓国語ネイティブ単語集」(扶桑社)「ためぐち韓国語」(四方田犬彦共著、平凡社)
翻訳書:「グッドライフ」「クミョンに灯る愛」(小学館)「ヒトは誰も真実恐怖症」「オトコとオンナのもやもやモード」(講談社)など。
X(旧Twitter):@Hidemi_K
▼かぶりの著書、漫画翻訳にもオススメです!
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時をさかのぼること2013年。
「ウェブ漫画の翻訳者が足りんけんやらね?」
たしかこんな感じに声をかけてもらったのが、私と韓日ウェブ漫画翻訳の出会いでした。
私はそれまで漫画をさほど読んだことがなかったのだけれど、チャレンジ精神だけは旺盛だったので「やるわ」と即答し、始めたのを今でもよく覚えています。
初めてのテスト翻訳でいただいた評価は、「もっと意訳を心がけて」という今の私が常日頃から若手の翻訳者さんにお伝えしている言葉と同じもの。
何年もの時を経て、今では私がおじいさん…あっ、アドバイスをする側になったわけですね。(君たちはヴェルタースオリジナルのCMを知っているか?)
初の担当作品はN社のシュールなギャグ漫画で、面白さを一切引き出せない翻訳でお届けしていたのを今ここに懺悔いたします。
面白くない漫画を面白くないまま訳すのが翻訳だろ。
くらいの、クソ独りよがりな思考を貫こうとしていたかつての私を張り倒したいほどです。何様なコラと。
何故なら、あの作品が面白くなかったのではなく、私があの作品の面白さを理解できなかっただけだということにあとになって気づいたからです。担当していた当時、私の韓国語はまだまだ未熟でした。今あの作品を読むと、絶妙な韓国語の言葉選びにケラケラと笑えるんです。
あぁ、韓国語力がアップするだけでこんなにも感じ取り方が変わるのか。
私はこの経験から、原文言語の駆使能力(私たちの場合は韓国語力)次第で訳文の質が変わることを知りました。
とはいえ、訳文の質に直結するのは訳文言語の駆使能力、そう、私たちの場合は日本語力(国語力)です。
あなたは異文化を言語化できますか?
私は、今後そういった翻訳のあれこれをこのマガジンに書き連ねていこうと考えている韓日翻訳家のSakeと申します。どうぞお見知りおきを。
Sakeの特徴
・韓日ウェブ漫画翻訳歴12年目(最初の4年は副業)
・これまで訳した話数は1万話ほど
・南半球で隠居中(日本語・韓国語忘れがヤバい)
・かぶり大先輩との出会いは15年前、某旅雑誌のお仕事で
・X(旧Twitter):@koalaeatsmaccas
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