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疲れたときはテレ東をみようか

なんだかね、最近、疲れます。

いや、仕事は変わらずマイペースでぼちぼちやってますし、家庭も比較的円満。

じゃあ何がと言われれば「ネット」の話なんです。

twitterを覗けば、怒っている人だらけ。よく言われることですけどね。特にこの数週間は世の中的にもいろんな話題があって「モノ申したい人」だらけ。いや、いいんですよ。twitterはそもそもそういうものだから。見たくないならぼくの方が距離を置けばいい話。


ということで、このところぼくが夜寝る前にほっと一息つくための有難いパートナーになっているのが、テレ東ドラマです。

primeビデオで「宮本から君へ」「きのう何食べた?」と続けて“当たり”を引いて、次に触手を伸ばしたのが「フルーツ宅配便」。地上波オンエア中に良い評判が聞こえていたこともあり。



果たして、「しみじみする」そんな言葉がぴったりな作品でした。

寝る前に心をあったかくしてくれる。そんな効能がありました。


あっと驚くどんでん返しがあるわけでもなく、手に汗握るハラハラがあるわけでもないけど、全編を通して、人を、自分を、大切に思わせてくれる感じがしました。

自分なんて弱くちっぽけで、大した取り柄なんてない。だけどどこかで誰かの支えになっていることがある。そう思うだけで、明日も前を向ける。そんなことを思いました。


それにしても、濱田岳がいい。ぼくは常々、もし令和の時代に「寅さん」が復活するとしたら、それを演じられるのは大泉洋か濱田岳だろうな、なんて意味のない妄想をしているのですが、このドラマにもやっぱり「男はつらいよ」とも共通する人間の哀しみとかおかしみが流れている気がします。


そして、フルーツ宅配便に限らずこのテレ東の深夜ドラマ枠、もしかすると「家、ついて行ってイイですか?」や「ハイパーハードボイルドグルメリポート」などのバラエティ番組に至るまで、最近のテレビ東京の多くの番組には、“名もなき人びと”の日常をまっすぐに見つめて、その面白さや哀愁を感じさせる、という共通点があるように思えます。そこには必要以上に茶化すことなく、または「ネタ」として消費するのではなく、あくまで「自分たちと同じひとりの人間」として真摯に見つめる視点があり、だからこそ共感の笑いが生まれ、心があたたかくなるのだと思いました。

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