見出し画像

おじさん投資術初心者編:損切る

 こんにちは😊

 最近、職場のレクチャーで「どうしても損切りができない」という声をよく聞くようになりました。損切り、超重要です😉。
 でも、この記事を読んで損切りできない理由が分かれば、きっと損切りできるようになりますよ!

損切れない

 株を買うとき、誰もが「この銘柄は上がるはず」と思っています。
 株価が下がり始めると「そのうち上がるはず」「いまは地合いが悪いだけ」のように自分に都合の良い理由を作って保有し続けてしまいます。その結果、ズルズルと株価が下がって含み損が膨らんでしまう。こんな経験は株投資をやっている人はほぼ100%持っていると思います😅。

 なぜ損切りができないといけないのでしょうか🤔。

損切りの大切さ

 効率の良い株投資をするには損切りはとても大切です。ラーメン屋台のお話を知っていますか?

 ラーメン屋台を始めたオヤジさんはビジネス街にとても良い場所を見つけました🤩。毎日、お昼から夕方までひっきりなしにお客さんが来ます。でも、夜7時を過ぎると客足がパタッと止まります。当然、週末には誰も来ません。ビジネス街ですからね。でもオヤジさんは、まだ店がよく知られてないからかも、場所を変えたらお客さんが定着しないかも、と思って場所を変えようとしません🥹。

 オヤジさんがどうすべきか、分かりますよね。うちの中学生も「夜と休日は場所変えたらええやん」と言ってます😅。
 オヤジさんはあなた、商売場所が銘柄、屋台はあなたのお金です
 そうです。せっかく屋台があるのだから使わずに置いておくのは非効率です。場所を変えて屋台を使えばどんどん儲かるのに🥹。

 投資は元手を効率的に使えば使うほど利益が出ます。他に使い道があるのに元手を休ませておくほど効率の悪いことはありません。
 損切りは投資の効率を上げるために必要です😉。

 ラーメン屋台の話が理解できるのに、どうして損切りできないのでしょうか。

損切れない心理


【ケース1】
 山田さんは1月にA社の株を10万円で買いました。ところが、当初の目論見と違う値動きになって、株価が下がって3月には9万円になってしまいました。
 ここで売れば1万円の損。でも、山田さんは損をしたくないので保有し続けます。この結果、A社の株価は下落を続けて5月には8万円になってしまいました😭。

【ケース2】
 鈴木さんは1月にA社の株を10万円で買いました。ところが、当初の目論見と違う値動きになって、株価が下がって3月には9万円になってしまいました。
 鈴木さんはここで株を売って、これから株価が伸びそうなB社の株を9万円で買い直しました。B社の株は順調に上昇して5月には11万円になりました🥰。


 上の2つのケースは損切りできる人とできない人の違いを簡単に書いています。

 人間の心理は「自分の選択は正しい」「損をしたくない」という気持ちが強く働くようにできているので(※)、多くの人は山田さんと同じ心理になってしまいます。「いまは地合いが悪いだけ」「ちょっとタイミングを間違えただけ」のように自分に都合の良い情報を頼りにして、冷静な将来予想から逃げてしまうケースが多いのですが、もっとひどい例では「見なかったことにしよう」という現実逃避の心理も働きます😣。

プロスペクト理論:損得の問題に対する人間心理・行動を分析した理論で、提唱したカーネマン教授はノーベル賞を受賞しています。簡単に解説したサイトもたくさんあって、面白いのでぜひ勉強してみてください。

出典:ツギノジダイwebサイト

 3月の時点で同じ9万円で買えるA社とB社の株があって、確実にB社の方が期待できる状況であれば、B社の株を買いますよね。でも山田さんはなぜかA社株を保有し続けてしまいます。鈴木さんはB社に乗り換えました。この差はどこから来るのでしょうか。

損切りできない理由

 本を買ったときに、「読んでみたらそれほど面白くない」「文章が分かりづらくて全然頭に入ってこない」という経験はあると思います。おじさんもよくあります🥹。
 客観的に見れば、途中でその本を読むのをやめた方がよいのは明らかです。買った本は最後まで読む、なんてルールはありません。読むことをやめる人もいると思いますが、多くの人は「おもしろくないな」と思いながらも最後まで読み続けてしまうのです。
 結果として何が残るでしょうか。本の内容は全く頭に残っていませんし、貴重な休日の時間を無駄にしてしまいます。映画でも同じようなことがありますよね。

 これが損切りができない理由です🥸。
 「自分が選んだ本がおもしろくないと認めたくない」「せっかくお金を払ったので最後まで読まないと損」「そのうちおもしろくなってくるかもしれない」という心理が働いているのです。
 「おもしろくないな」と感じた時点で、すでに払ったお金は無駄になっているのですがそれに気づきません。そこから本を読み続けても無駄になったお金は返ってきませんよね(もしかすると急展開で途中からおもしろくなるケースも稀にあるかもしれませんが😅)。
 さらに、「おもしろくないな」と感じてから最後まで読む時間も無駄にしてしまっています。
 途中で読むのをやめて、その時間で他の本を読んだり、別の趣味をした方が有意義なのは頭では分かっているのに、多くの人はなぜかそれができないのです。

 でもこれは、心理学によると人間に共通の心理ですので、恥ずかしいことでもなんでもありません。つまり、損切りできるかどうかはこの心理が生じてしまうことを知って、それを克服するしかないのです😊。

損切るマインド

 あなたが10万円以上の価値があると思って買った10万円の株が9万円になってしまったとき、その時点でその株の価値は1万円少ない9万円になっています。あなたの中では10万円の価値かもしれませんが、市場ではもう9万円の価値しかないのです。損をした1万円が戻ってくる保証はありません。
 大切なのは「これからどうなるか」だけを考えることです🥰「手元の9万円をどう増やすか」だけを考えるのです。上の例ですと1年経ってA社の株価が10万円に戻るのと、B社の株が15万円に増えるのとではどちらがよいのかは明らかです。過去を振り返ってもお金も時間も戻ってこないのです。
 投資の目的は「できるだけ短い時間で自分の資産を増やすこと」であって「のんびりとA社の株で資産を増やすこと」ではないですよね。
「いまから最も早く資産を増やす方法」を考えれば、鈴木さんと同じ行動になるはずです。

 おじさんは、証券会社のアプリにある、含み益や含み損を詳細に表示する機能がこの損切りできない心理に拍車をかけていると思っています。他に有望な銘柄があるのに「あと1万円で含み損が消えるからもう少し待とう」なんて、時間の無駄もいいところです。
 市場が引けたら利益も損失も一旦リセットしてください。「毎日、その時点の資産からリスタートする」というマインドを持って、どうやったら少しでも早く資産を増やせるかを考えることが大切です😊

 含み損が出たら(もしくは含み益でも株価が下がってきたら)、「本当にその銘柄は今後も株価が上昇するか」「山田さんの心理になっていないか」と客観的に自分を見つめ直してみてください。そして「他の銘柄に乗り換えた方がプラスになるかも」と思ったら、即、行動してください😉。

 損切りに慣れてくると大きな含み損は無くなってきますし、含み損が出た理由を考えるようになるので株投資のレベルは確実に上がってきます。

損切らなくてもいい場合

 ここで大切な注意点をお伝えします。

「含み損が出たからといって損切りする必要はありません」

 損切りというのは、明らかに失敗したなーというときや、上に書いたように、このあと下落しそうだなというときに行うものです。含み損が出てもこのあと株価が上がる確信があれば損切りはしなくてもよいのです。
 中長期で上昇を期待する銘柄を買ったばかりのときはこれに該当します。多少株価が上下しても持っておけばよいのです。上がると確信しているわけですから。
 但し「もう少し下げたあとに上がりそう」というときはさっさと切りましょう。上がり始めたときに買い直せばよいのです😎。

損切りルールを作る

 実は、上に書いた損切らなくてもいい場合をお伝えすべきが悩みました。なぜかというと、株を買うときは誰でもそれなりに株価上昇の確信がありますので、株価が下落を続けているのに「これは損切らなくてもいいケースだな」と誤って信じてしまっていることの方が多いからです。これですと損切りをせずに含み損が膨らんでしまいます😭。

 そこで、多くの投資の猛者たちは自身の損切りルールを設けています。仮に株価上昇の確信があったとしても、ルールで定めた含み損を超えれば自動的に損切りするというものです。
 おじさんも投資の師匠からこの点をかなり念押しされて「買値の8%または10%を下回ったら損切り」(購入価格規模で使い分けています)というルールを守っています。このルールはリスク管理として非常に有効だと思いますので、ぜひ試してみてください😊。

 投資の目的は自分の判断の正しさを証明することではありませんできるだけ短い時間でできるだけ利益を出して資産を増やすことです。判断を間違って損を出しても、それを上回る利益を出せばよいのです。この点を見失わないようにしましょう。

おわりに

 おじさんの師匠が教えてくれた「株投資 風林火山」の第一節は「損切ること風の如し」です。損切りは風のごとく素早く!です😉(笑)

 上手に損切りができないと資産が増えないというのは紛れもない真実だと思います。ご自身のルールを作って、含み損が出たときに冷静に対処できるようになってくださいね。

 ではまた!😊


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?