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おじさん投資術初心者編:銘柄選び

 こんにちは。 
 今日は初心者の株の銘柄選びについて説明をしていきます。
 米国株もブームですが、税金・為替といった知識がないと思わぬ出費が生じますので、初心者がいきなり米国株をやるのはおすすめしません。
 おじさんは日本株で十分な経験を積むことをおすすめしますので、日本株の銘柄選びについて説明していきたいと思います。

東証:プライム、スタンダード、グロース

 市場区分といって、株の銘柄は会社規模などの基準によってグループ分けされています。日本証券取引所(JPX)のサイトに詳しく書いてありますので見てみてください。
 プライムは日本を代表する企業のグループ、スタンダードはその予備軍、グロースは新興企業、というイメージで良いと思います。
 グロースはハイリスクハイリターンの値動きをすることが多いので、前回紹介した初心者向けトレード方法のRSI日足トレードをするのならば、プライムかスタンダード市場の銘柄を選ぶのがよいですよ😊。

日経225、JPX日経インデックス400

 とは言っても、プライムとスタンダードだけでも3,000社を超える銘柄があります。「どの会社から始めればよいのか分からない」という気持ち、よくわかります😊。初めはみんな同じです。

 そこで、日本を代表する会社の銘柄を集めた株価指標である、日経225(日経平均)JPX日経インデックス400に選ばれている会社を選ぶことをおすすめします(リンクで見てください)。ザ・大企業、知っている会社がたくさんあると思います。この中から選ぶメリットは、情報が調べやすいこと、出来高が多いので安定した株価の変動をすること(少数の機関投資家が株価に影響を及ぼさない)、会社の倒産リスクが小さいこと、などがあります。

セクションと銘柄を選んでみる

 初心者向けの株の本には、よく「自分の好きな会社や応援したい会社、マスコミや雑誌で注目の会社を選んでみましょう」というようなアドバイスがあったりしますが、もちろんこれはアリです。でも、それだけで購入銘柄を決めてしまうのはやめた方がいいです。
 初心者にありがちな間違いとして、企業名だけ見てフィーリングで銘柄を選んでしまう、雑誌やSNSで人気だといわれる株を何も考えずに選んでしまう、タイミングを考えずに値上がり中の銘柄に飛びついてしまう、といったようなものがあります。
 このような買い方は投資ではなく、投機・ギャンブルをしているのと一緒ですよね😢。確実に資産を増やすことが皆さんの目標だと思いますので、決してギャンブルはしないでくださいね😉。
 『よく調べて、納得して、自分で決める』が投資の鉄則ですよ!

 セクションを見ると、食品、金融、電気、等々、いろいろな企業がグループになっています。気になる会社をいくつかピックアップしてみてください。

何を見て選ぶ?

 株銘柄の指標にはいろいろありますが、おじさんは初心者には「MIX係数」と「収益予想」で選ぶことをおすすめしています。高配当株が人気ですが、配当利回りだけを見て選ぶと、無理をして配当を高くしている会社や業績が下落している会社まで紛れ込んできますので、やめておきましょう。MIX係数や収益予想を見て選ぶと、結果として高配当株が多くなっていますので、まずMIX係数と収益予想で選んで、その中から高配当株を選ぶ、という方法でもよいと思います。

MIX係数

 ではMIX係数とは何か、ですが、『PER ✕ PBR』で計算する数値で、割安株(お買得な株)を見分ける係数です。
 「PER」は株価収益率と呼ばれる指数で、株価を1株当たりの企業利益で割った数値で、企業の成長率と株の割安/割高を示しています。株が安いのに1株当たりの利益が大きければPERは小さくなってお買い得だということが分かりますよね😉。「PBR」は株価純資産倍率といって、株価を1株当たりの企業資産で割った数値で、会社資産に対して株の割安/割高を示しています。株式会社は株を売って資本にしていますので、PBRが1を割ってしまうと、集めた資本より会社の資産の方が大きくなって、資本の余力が大きいことが分かります。

 日本株の場合、このMIX係数がおおよそ「12」以下の銘柄はかなり割安(お買得)な銘柄で、今後の株価の伸びが期待できると考えられます。(※MIX係数は米国株では25以下が目安です。)
 PERやPBRは証券会社のサイトや前回ご紹介したTradingViewでも確認できます。(TradingViewではファンダメンタル➡統計のページ(画像))

INPEX(1605)のPERとPBR

 画像の日本を代表する石油開発会社INPEX(コード 1605)の例では、年間のPERとPBRを示していて、INPEXのMIX係数は「PER✕PBR=5.39✕0.55=2.96」とかなり小さい(=割安)であることが分かりますね😊。配当利回りは4%近くありますので、高配当株でもあり、期待できるお買い得な銘柄だということが分かります。(注意:石油会社の株価は、政府のエネルギー政策や原油価格相場に大きく左右されます。)

収益予想

 収益予想は証券会社のサイトやTradingViewでも確認できますが、日本株は「会社四季報」が間違いない情報源です。四季報の情報は書籍を購入してもいいですし、証券会社のサイトでも見ることができます(TradingViewではファンダメンタル➡収益または売上のページ。おじさんはSMBC日興証券とSBI証券の口座を持っていますが、どちらでも最新情報が見ることができます)。
 過去数年と2年後くらいまでの売上と収益の予想が出ていますのでこれを見ましょう。もちろん、増収増益していくのが望ましいといえますが、成長率は会社の規模にもよりますので、一概に何%がよいとはいえません。
 株価はおおよそ1年後の収益を見越して上下していることは覚えておきましょう。

 INPEXの例では、昨年の伸びが急激で、今年も来年も減収減益(ほぼ横ばい)の予想になっていることが分かりますが、会社は原油価格80ドル、為替は135円/ドルを想定しているので、これらが変動すると収益も大きく変わります。

INPEX(1605)の収益予想(©SMBC日興証券/東洋経済)

 INPEXの例ではMIX係数は〇、収益は△でした。この2つが〇になっている銘柄を選べば、確実に株で利益が出てくると思います。

タイミングはチャートを見よう

 次にチャートを見てみましょう。
 前回ご紹介したRSI日足トレードは、チャートのRSIを見てトレードする方法です。ここでもINPEXの例で説明します。

 TradingViewで見たINPEXの日足チャートです。RSIは下のグラフで紫線がRSI、黄色がRSIの平均線です。
 RSI平均線は下がってきていますね。いまは買い時ではありません。 この後、平均線が上向けばよいのですが、この銘柄は買い時が難しいのです😢。というのは、実は10月から原油価格が下落していて、その影響を強く受けていて、世界の情勢にも影響を受けているといえます。

 MIX係数と収益が〇の銘柄を選んで、RSI日足トレードをする、というのがおじさんが初心者の皆さんにおすすめしたいトレード方法です。

 ここまで見てきたように、銘柄は単純に収益とMIX係数で選べるようなものでもないのですが、徐々に慣れてきていろいろな分析も加えていくと銘柄選びに確実性が出てくると思います。

 参考になりましたでしょうか。
 初心者のうちは、様々な知識を身につけることが一番重要で、その間、少しずつですが着実に利益を上げていくための方法を紹介しています。前回のRSI日足トレードも今回紹介した銘柄選びも、爆益は無理ですが「株投資って利益が出るんだな」と実感できる方法なので、ぜひ実践してほしいと思います。

 おじさんは株投資で大きな収益を上げられるようになりましたが、最初にこの方法を教えてくれた先生には本当に感謝してますし(12年前はRSIを簡単に見る方法がなかったので少し違う方法でした)、いま実践しているトレード方法もこの方法を応用したやり方です。MIX係数ももう少し補正したり、四季報の見方も収益だけではなくて他のポイントもありますので、ニーズがありましたら紹介していきたいと思います。

 次回はもう少し別の視点で、初心者向けの投資術をご紹介したいと思います。

 ではまた!😊

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