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茂木健一郎さんの講演(全国町村教育長会)

少し前になりましが、標記全国大会に茂木健一郎先生かご講演をされました。
いつも通り語り口は、軽妙洒脱。
飽きさせることなく、約90分。各地区の研究発表の前でしたので、前座ですと笑いを取っておりました。

新潮文庫

まずは、なぜ翻訳?
茂木先生は、英語で書かれてイギリスやドイツ語に翻訳されたものが、特にドイツでは、もう何週間もベストセラーランキング1位なんだそうです。
すごい。
脳科学という研究カテゴリーと日本という文化への憧憬の模様。
因みに外国には、「生きがい」という概念がないんだそうですよ。

講演内容で表に出していいことだけお話しますね。
講演前日にchatGPT4.0oの発表でしたので、冒頭は、その話でした。
どうします?私たちの想像を遥かに超えてしまいました。COpilotもGoogleも追随。

4.0oにちょいと聞いてみました。日本のこれまでの教育の良さと新しい教育へのソフトランディング手法及びリフレクションの価値について
以下、たかが40秒。

### 日本のこれまでの教育の良さ
1. **高い基礎学力**:全般的に高いレベルの基礎学力を持つ生徒が多い。
2. **規律と秩序**:規律やマナーの教育が行き届いている。
3. **協調性の重視**:グループ活動や班活動を通じて協調性を育む。
4. **教師の熱意**:多くの教師が生徒の成長に熱心に取り組んでいる。
5. **豊富な学習資源**:教科書や補助教材が充実している。
6. **実績のあるカリキュラム**:長年にわたり改良されてきたカリキュラム。
7. **学校行事の充実**:運動会や文化祭など、生徒の多様な経験を促す行事が豊富。
8. **保護者との連携**:家庭と学校が連携して教育に取り組む体制が整っている。
9. **安全な学習環境**:比較的安全な学習環境が提供されている。
10. **高い教育水準**:世界的に見ても高水準の教育を提供している。

### 探究的学びへのソフトランディング手法

1. **段階的導入**:最初は週に1回程度、探究的学びの授業を取り入れ、徐々に頻度を増やす。
2. **教師の研修**:探究的学びの手法を学ぶための教師研修を実施する。
3. **既存のカリキュラムとの統合**:現行のカリキュラムに探究的学びの要素を組み込む。
4. **プロジェクト型学習の導入**:生徒が興味を持てるテーマでのプロジェクト型学習を始める。
5. **評価方法の見直し**:探究的学びに適した評価基準を導入する。
6. **小規模な実験**:特定の学年やクラスで試験的に探究的学びを実施し、効果を評価する。
7. **生徒の興味・関心の把握**:生徒が興味を持っているテーマや課題を把握し、それに基づいた探究活動を企画する。
8. **学校内外のリソースの活用**:地域の専門家や大学などと連携し、探究的学びをサポートする。
9. **保護者への説明と協力依頼**:保護者に探究的学びの意義を説明し、理解と協力を求める。
10. **反省と改善**:定期的に探究的学びの取り組みを評価し、改善点を見つけて修正していく。

### リフレクションの価値
リフレクション(振り返り)は、学びのプロセスで非常に重要な役割を果たします。以下にその価値を述べます:

- **自己理解の深化**:生徒は自分の学習過程を振り返ることで、自分の強みや弱点を理解し、自己改善のための具体的な方策を見つけることができます。
- **深い学びの促進**:学んだことを振り返り、自分の言葉で整理することで、知識の定着がより深まります。
- **目標設定の明確化**:振り返りを通じて次のステップの目標を明確にし、計画を立てることができます。
- **問題解決能力の向上**:過去の経験を分析することで、同じ過ちを繰り返さず、より効果的な問題解決方法を見つけることができます。
- **自己効力感の向上**:振り返りを通じて達成したことを認識することで、自信を持ち、次のチャレンジへのモチベーションが高まります。
- **コミュニケーションスキルの向上**:振り返りを他者と共有することで、フィードバックを受けたり、意見交換を通じて視野を広げたりすることができます。

リフレクションを探究的学びのプロセスに組み込むことで、生徒の自主的な学びを促進し、より深い理解と持続可能な学びの姿勢を育むことができます。

というわけです。
ここを知らん顔はできないとのお話。当たり前です。
もう一つは、成長過程での運動の価値。

運動の練習の苦しさが効果的に与える影響についてやっぱり聞いてみました。

運動の苦しさが結果的に個人の学びに与える効果には、以下のようなポジティブな側面があります。

### 運動の苦しさがもたらす学びへの効果

1. **レジリエンスの向上**:
  - **効果**:運動による苦しさやチャレンジを乗り越える経験は、ストレスや困難に対する耐性を高めます。
  - **学びへの影響**:学習においても困難な課題に直面した際に、諦めずに取り組む姿勢が身につきます。

2. **自己効力感の向上**:
  - **効果**:運動を通じて達成感や進歩を実感することで、自分自身に対する信頼感が高まります。
  - **学びへの影響**:学業においても自信を持って挑戦し、成功体験を重ねることで、自己効力感が強化されます。

3. **ストレス管理能力の向上**:
  - **効果**:運動による苦しさや疲労を経験することで、ストレスの管理方法を学びます。
  - **学びへの影響**:学業におけるストレスを上手に管理できるようになり、集中力や学習効率が向上します。

4. **時間管理スキルの向上**:
  - **効果**:運動と学習の両立には、効率的な時間管理が必要です。
  - **学びへの影響**:計画的に学習時間を確保する習慣が身につき、学業成績の向上につながります。

5. **目標設定と達成の経験**:
  - **効果**:運動では目標を設定し、それを達成するための努力を重ねる経験が重要です。
  - **学びへの影響**:学業においても、明確な目標を立てて計画的に取り組む姿勢が培われます。

6. **集中力と忍耐力の向上**:
  - **効果**:運動中の苦しさを乗り越える過程で、集中力と忍耐力が鍛えられます。
  - **学びへの影響**:長時間の学習や難しい問題に対しても集中して取り組む能力が向上します。

7. **適応力の向上**:
  - **効果**:運動中の予期せぬ状況や困難に対処する経験が、適応力を養います。
  - **学びへの影響**:学業においても、新しい環境や難しい課題に柔軟に対応できる力が身につきます。

8. **フィードバックと改善の習慣**:
  - **効果**:運動ではトレーニング結果に基づいて改善を図る習慣が重要です。
  - **学びへの影響**:学習においても、テスト結果や課題のフィードバックをもとに改善する姿勢が定着します。

9. **仲間意識と協力の重要性**:
  - **効果**:チームスポーツなどでは仲間と協力して困難を乗り越える経験が得られます。
  - **学びへの影響**:グループ学習や共同プロジェクトにおいて、他者と協力して成果を出す能力が向上します。

10. **身体的健康と学習効率の相関**:
   - **効果**:運動による苦しさを乗り越えることで得られる身体的健康は、学習効率の向上に寄与します。
   - **学びへの影響**:体力が向上し、疲れにくくなることで、より長時間かつ集中して学習に取り組むことができるようになります。

運動の苦しさを乗り越えることで得られるこれらの経験は、学びにおいても非常に有益であり、総合的な成長と発展を促進します。

感服致します。
先生は、かつての思い出で長距離の練習中に何故か、山口百恵ちゃんの「あなたに女の子の一番大切なものをあげるわ♪」がずっと繰り返し頭の中で流れていたことをあげて、なんだかわからないけれど、そんな人にはわからないことを記憶している。それもしあわせなこと。。。と。
よくありますよね。
そういうこと。

マルセルプルーストの「失われた時を求めて」は何故名作なのか。。。きっと最後まで読破した人は限りなく少ないのに。。。
第一篇の紅茶に浸したマドレーヌを食べた瞬間不思議な幸福感に襲われ、その理由を探るうちに昔祖父母の家で叔母にお茶に浸したマドレーヌをもらって食べたことに気づき、そこからかつて過ごした田舎町の記憶が次々と蘇るところあたりでだいたいみんな読まなくなるとおっしゃってましたが、先生は、この幸福感が重要なのだとおっしゃってました。
特別のものではなく、日常の中のしあわせ。。。
これは、とても重要ですね。
子どもたちの日常に子どもたちは、しあわせ感を持ち得ないでしょうけど、それが生きていった結果としては、とてもとてもしあわせなのだとどこかで気がつくはずです。
教育でとても必要な概念ですね。

最後に日本の地域の祭りとか伝統とかは、子供たちの学びには、とても大切であり、探究になる要素もたくさんあるとおっしゃっておられました。

いろんな脳科学のことや面白いお話を本当にありがとうございました。
「生きがい」は、これから読みます。
はい。

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