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【読書記録】常設展示室/原田マハ

※ネタバレにならないように書いたつもりですが、本の内容には触れております。ご注意ください。



常設展示室/原田マハ


原田マハさんの美術小説を読んでみたい!
と思い、手にしたのが「常設展示室」。

常設展示の絵画にまつわる短編集。
物語に出てくる主人公は、美術館勤めやギャラリーの交渉人などアートにまつわる仕事をしてる人が大半。
美術館の内部事情やあるある、心情などリアルに丁寧に表現できるのは、美術館勤めの経験あるマハさんだからこそ。お仕事に熱意を持っているキャラクターも多く、業種は違えど自分もあの時の熱意どこ行ったんだっけと思い出させてもらいました。

一物語に一作品の絵画がスポットを浴びており、絵画を検索しながら話を読むのも面白かったです。
私自身絵画を見るのは好きなのですが、ミーハーなだけなところもあり、『この色綺麗だな〜』『この景色はどんなところなんだろ〜』くらいの浅はかな見方しかできないのですが
この小説を読んで、絵画は見た人の環境や境遇、心情によって同じ絵でも見方が千差万別になるのかと気付かされました。

自分の心を揺さぶられるような、運命の一枚の絵があるのなら、生涯の内に出会ってみたいな
なんて考えてしまいました。

この本を読み終えた後に、久しぶりに常設展示室を見に行きたいと思ったのですが、月曜休館のところが多く休み被りで中々行けず...

そして常設展を見にいく前に、気になる企画展もいくつかあるから結局そっちが優先になりそう、、
いつ行けるのやら、、笑
※企画展のチケットで常設展もみれるのですが、体力がなくいつも企画展止まりです笑

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