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“アレ”が食べたい欲

ときたまアレが食べたい、という欲求にかられる。

アレとは具体的にマルチャンのワンタンしょうゆのこともあるし、単なる食材で肉や玉ねぎのこともある。
特定の食材が食べたいときは、たぶん体がその栄養素を求めている。近頃は玉ねぎがひたすら食べたくなり、帰宅後に玉ねぎを調理する生活を続けていたら肩こりが少し楽になった。玉ねぎパワーで血行が良くなったのだと思う。
舌が、いま必要な栄養素を含まれた食材を求めてるんじゃあなかろうか。

しかしこれには色んな説があり、甘いものを求めているとき真に必要なのはタンパク質だとか、必ずしも食べたいものと体に必要なものは一致しないらしい。
人間の舌はどうしても脂質と糖質を好む。食料が安定して入手できない時代の名残で、体に貯め込める栄養素を好むのは早々変わらないのだろう。

ただ、それに関連して気になっていることがある。
私は朝はよく完全食のBASE BRADEを食べている。
完全食とは「人間が健康を維持するために必要な栄養素がすべて含まれた食べ物」である。最近はカレーメシなども出しているので知名度は上がっているかもしれない。
カロリーメイトを思い浮かべる人が多いかもしれないが、あれはバランス栄養食であって完全食ではない。でも私はあれはあれで好物なので、おやつに食べたりする。

閑話休題。
完全食は、もしかしてだが体からすると、味と栄養素が結びつきにくい食べ物なのではないか。
必要な栄養素が全て含まれていることもあって、体にとってはその食品によってどの部分が補われたのか判別しにくいのではないか。そんなことを考えている。

といってBASE BRADEだけで栄養素が補えるのは楽だし、完全食を食べるのをやめたいわけではない。
ただ、SFのような完全食が主食になった世界で舌が持つ役割は何になるのだろうか、そんなことをぐるぐる妄想するのであった。

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