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【ライブレポ】MyDearDarlin’凱旋ツアー・FES☆TIVEアジアツアー in 福岡

飛行機の中で夕焼けを見るのは初めてだった。

ときにはポエマーにもなりたい、地下アイドルオタクのかべのおくです。


2024年6月1日、福岡BEAT STATIONで行われた「MyDearDarlin'凱旋ツアー2024
【Identity-seeking】 in 福岡」と「FES☆TIVE ASIA TOUR The CARNIVAL@福岡」
に参加してきました。


どっちも「らしさ」がすごい。

同事務所の姉妹グループのFES☆TIVEとマイディアは、メンバーもオタクも近くて遠い親戚のような、不思議な馴染みやすさを感じます。

そして両グループに縁のあるメンバーがいる福岡で、お互いをゲストに迎えたツアー公演。それぞれが持ち味を存分に発揮した一夜でした。


MyDearDarlin’ツアー福岡公演

MyDearDarlin’の6/11にTOKYO DOME CITY HALLで開催されるワンマンに向けた全国ツアー。メンバーの地元を中心に回ってきた地方行脚も、東條ゆりあさんの出身地、福岡BEAT STATIONでファイナルを迎えた。

ツアー福岡公演のフライヤー

ゲストには姉妹グループのFES☆TIVEが、30分という豪華枠で出演。FES☆TIVEもこの後に同会場でツアー公演が予定されており、そこに弾みをつけられるか。

FES☆TIVE

青葉さんのセトリツイートをお借りします(いつもありがとう!)。

ゲストらしさのあるセトリ。基本は人気曲かシングル表題曲で固められていた。別に人気曲じゃないけど、「トライアングル」もマイディアのオタクなら嫌いじゃないと思うし、よい選曲では?

MCで八木さんが「FLOWERが大好きだから聞きたい」と言っていたが、ちゃんとこの後のマイディアのライブで回収出来ていた。

久しぶりの「心拍白昼夢」、「僕だって恋をして大人になってゆく」は、推しメンと時を過ごしたオタクに重ね合わせてしまう。最後に心臓の拍動を思わせるピアノはいつも切なくなる。


MyDearDarlin’

是枝さんのツイートをお借りします(ありがと〜)。

セトリは東條さん考案。マイディアの今まで、理想、そして未来を感じさせる流れ。曲振りの際に、ちゃんとその曲に込めた思いを話してくれたのがすごく良かった。マイディアの楽曲は幅が広いことが良さではあるが、逆にセトリがとっ散らかってしまうこともよくある。しかし東條さんが選曲理由や曲の繋がりを自ら語ることで、すごく納得感を与えていた。


マイディアはツアーの番外編として、「エモエモ」「キラキラ」「ギラギラ」という3つのコンセプト対バンを主催。今回もかなりそれを意識して「次はキラキラパートです!」と予告する場面も見られた。繰り返すがマイディアは楽曲の幅が広いので、オタクがどんな気持ちで聞けばよいのかが分かりやすくなった印象。

演出としては「FLOWER」の曲中であえてオケを止めて、最後の落ちサビをアカペラで歌い上げていた。これは先述のコンセプト対バンの一つ、「キラキラ」で本当にオケが止まってしまったハプニング模したものだとのこと。

緊急事態が逆に歌唱力の高さをアピールするのにつながり、しかもそれを逆手にとって演出にしてしまうのは、6人で地力を高めてきた今のマイディアだからこそだと思う。


どうしても東條さんの凱旋、考案セトリが目立ったが、マクロに見ると色んな思いが交錯したライブだったように思う。

是枝さんはここしばらく調子が上がらず休養しており、この福岡が復帰ライブだった。是枝推しの自分としては、ツアーファイナルを彼女も一緒に迎えられただけで感無量であった。

水城さんは卒業前最後のツアーであり、これがツアー最終公演であった。現地では水城さんのオタクの人も多く見かけ、盛大な「あずさ」コールを耳にした。

全員が同じ空間にいて、同じ音楽を聴いているはずなのに、見ていること、考えていることは全く違う。アイドル現場の面白さ、趣深さを改めて考えさせられた。

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FES☆TIVEツアー福岡公演

FES☆TIVEのアジアツアー、3公演目は新メンバー与田理央那さん出身地である福岡のBEAT STATION。

ツアーフライヤー

直前に同会場でツアーファイナルを迎えたばかりMyDearDarlin’がオープニングアクトとしてゲスト出演。ソールドアウトの会場で最高の祭が幕を開ける。

MyDearDarlin’

ふたたび、是枝さんのツイートをお借りします(ありがとう!)。

事務所の先輩、FES☆TIVEの「胸を借りた」という表現がしっくり来る内容。マイディアらしさを全面に出しながら、安易に人気曲に頼らない、幅広いレパートリーを聞かせるセトリ。メンバーもツアー公演を終えて吹っ切れたのか、表情が柔らかかったように感じた。

「僕らの詩」、落ちサビの歌詞は、これからツアーを走り抜けることになるFES☆TIVE、そしてTDCワンマンを控えたマイディア自分たち自身にも歌われたように思えた。

青き春よ 僕は僕だ 君は君のままでいい
生き方に理由などない らしくいたいだけ
忘れないで どんな時も 僕らは1つだから
何度だってやり直そう きっと明日は大丈夫さ

FES☆TIVE

青葉さんのツイートをお借りします(お疲れ様でした)。

新旧織り交ぜて、FES☆TIVEらしさを全面に出した内容。全体的に「祭」テイストの楽曲が多くて可愛い要素が少なめだったのは、新曲とのバランスをとったように感じる。

開幕を「シダレヤナギ」から始められるのは、マイディアのオープニングアクトで会場が十分にあったまっていた効果。

「真夏の余熱」のあとに「アンダルサイトダンス」を持ってくるのは意外だったけど、わりと相性よかったかもしれない。Medancyの曲は古典的なFES☆TIVE楽曲とどう組み合わせるのが正解なのか、少し気になる。

「ゆらゆらゆらり恋心」、「大和撫子サンライズ」の流れは、まさに在りし日のFES☆TIVEという感じで懐かしさを感じた。なんか自分だけテンション上がってた気がするけど、みんなサンライズ知らなすぎでは?

夏曲のなかでも異色の「YURARI」はメンバーの表現力が存分に味わえる曲でもあるので、可能な限り沢山回収したい。

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総括

総じて、アイドル現場の奥深さを存分に知り得た遠征でした。

FES☆TIVEで言えば、青葉さんは卒業前最後のワンマン公演、与田さんは加入後初の凱旋公演。マイディアならば東條さんの凱旋公演であり、水城さん最後の福岡遠征でした。

アイドル自身の思いも勿論ですが、それを応援するオタク達にもスポットを当てたくなります。

マイディアワンマンの時、隣でライブを見ていた人は明らかにマイディア東條さん推しで、UOを持参して並々ならぬやる気を感じました。そんな姿を見ると、自分も「盛り上げなくては!」という気持ちになりました。MDDシンドロームではいつもよりも多めに跳んでいた気がしています。

また、地元福岡ということもあって、FES☆TIVE与田さんのオタクの熱量も高いものを感じました。その様子にライブ中に満面の笑みになる与田さんを見ると、「アイドルとオタクの関係性って、こうじゃないとな…」と思わせられます。


また、福岡というどこからでも行きやすい土地のため、関西や東海、そして東京から様々なオタクが集まりました(一部の方とは仲良く鍋をつつかせてもらいました)。このため東京の現場にはない独特の温度感がありましたが、それはとても居心地のよいものでした。

こうして充実した遠征を重ねると、この日々が終わってしまうことに寂しさを感じます。僕はなかなか人に話しかけられない人間です。このため何度も顔を合わせているのに、今回初めて言葉を交わした人も沢山いました。すると案外打ち解けられて、「どうしてもっと積極的に関わって来なかったんだろう」と若干の後悔も覚えます。

「最後だから」。「最初だから」。「地元だから」。そんな沢山の条件付きで存在する稀有な関係性。これが青葉さんが最後に僕にもたらしてくれているものなのかもしれない。時が経ったら忘れてしまうかもしれない一時にも寂しさを感じず、腹から声を出して笑えるような前向きな気持ちで向き合っていけたらと思います。


おわりに

まとめます。

そろそろ、余裕のない財布とも向き合おうな?

以上です。

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