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ふりかえると充電

「次の充電ステーションで充電しようか。」
 今は既にガソリンのスタンドは少なく、殆どは電気の充電ステーションになっており、充電スピードもガソリンの時の給油時間と殆ど変わらなくなってきている。そして、彼の滑らかな運転で、充電ステーションに入る。

「あとどれくらい掛かりそう?」
 ふりかえって彼に聞くと、充電プラグは車にはささっていなかった。彼は見つかったか~という雰囲気で、プラグ接続部分を見せた。

「えっ!電気ロボットだったの!?」
 充電プラグは彼の体に繋がり、目は充電パーセンテージを示していた。彼は当然のように静止しており、充電が終わるまで待つしかなかった。

 ピピッ。充電が終わった彼が、こちらに振り返る。
「充電終わったから、行こうか。」

「ああ、私も同じタイプだから。」と答えると、ふりかえって私自身の充電コンセントにプラグを差し込んだ。

 ああ~。今度こそは人間の男をつかまえようと思ってたのに…

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