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今だからできる、前職の話。

※出産、産休に対して少し過激な表現があります。子育て中の方は読むのをお勧めしません。

もう前の会社を辞めてだいぶ経つので、1つ昔話をしたいと思います。
結構批判的な内容になるかもしれません。
あくまで一個人の意見として捉えて頂ければと思います。
それでは。イクゾー!\デッデッデデデデッ/

こどもを本気で愛しく思えない


まあ私は結婚・出産の話題が出る年頃です。親からも孫の顔云々言われるようになりました。
結婚はわりと考えております。というのも、前職で体調を崩してから
「人間一人にできることって限られてるな」って思うようになったから。
一人でダメなら二人ならいけんじゃないか?というクソ単純短絡思考です。仕事だってダブルチェックが大事ですから。
ただ出産はかなりためらいます。
普通に怖いし、子供を大学まで行かせてあげられるだろうかとか色々不安要素もあるのですが。
一番の理由は、「出産というイベントに嫌な思い出があるから」です。
いまだにお店や街中で小さい子供がはしゃいでいるのを見ると
かわいいなあと思う反面、なんとも言えないどす黒い感情がヌッ…と出てくるのです。

悪運のドミノ倒し


出産はとても大きなライフイベントです。命が生まれるんですからね。スケールでかすぎてピンと来ません。コズミックフロントレベル。
子供を産むお母さんお父さんはもちろん、周囲の人たちにも影響を及ぼします。
私もその影響を受けて、最終的に仕事を辞めました。
辞める1年ほど前、会社の先輩が妊娠し、産休に入ることに。
通常の業務に一部先輩の業務を引き継ぎ、さすがに少しきつくなってきました。
先輩も「私がいなくなる分しっかりやってよね、誰も助けてくれないよ」と念押ししてきました。
彼女としては私に独り立ちしてほしいとか、そういう気持ちで厳しく言ったのでしょうが、私にはプレッシャーとか圧にしか感じられなかったです。
手は腱鞘炎で痛み、ご飯の味がしなくなったり、急に涙が出てきたりといよいよ深刻になってきたところに、私の上司が先輩の産休より先に退職。
最低最悪のタイミング。心がボッキリ折れ、ついに精神科のお世話になることに。ベランダから身を投げようともしました。転落防止の柵があってできなかったけど。

好きだった絵も手が痛くて描けないし、何をしても楽しくないからYouTubeでだらだら動画を見ることしかできない中、仕事には行っていました。
「私がいないとあの案件回らない!」と思っていたんですね。
実際はそんなことなかったです。
そんなことが続き、私は次第に気持ちがねじ曲がっていきました。一種の逆恨みのような感情を持つようになってしまいました。

誰も悪くない


先輩の産休に近づくにつれ気持ちはささくれていく一方です。
私が手を痛めて辛かったのも、死にたくなるほど気持ちがボロボロになったのも、この人が子供なんて授かったからだ、と思うようになっていました。
いや、見当違いすぎますよね。今の私がその場にいたら
「いやそれ違うから!!おちつけ!!」って肩つかんで揺さぶってますよ。
「逆マタハラ」という言葉があるのもこの時知りました。仕事中に調べてたのバレて先輩と壮大な口喧嘩になったのはいい思い出。
でも現実問題として、産休ないし育休に入る人のしわ寄せが会社に残っている、主に独身の人に行ってしまうのはあると思います。
私は人事に明るくなく無知なので何も改善案が思いつかない…
けど、子供できたら辞めろ!っていうのも暴論すぎるよな。
 
先輩一人に向けていた憎悪がどんどん膨れ上がっていって、妊婦さんを見るだけでイライラしてたし赤ちゃんや小さい子が泣いているのを見てブチ切れそうになったりしていました。
「こいつらのせいで私は体を壊したし、精神科と整形外科に通いつめるハメになったんだ。私の人生を踏みにじって幸せになるなんて面の皮何メートルだよ、死んじまえよ」って本気で思ってました。
※実際に手を上げてはいません。これはマジ。思うだけでした。

こっちは仕事のしわ寄せが行って心身ともに傷ついているのに向こうは計り知れない幸せを享受している構図が憎かったのかもしれません。
ただそれを口に出しても意味がなかったし、「悔しかったらお前も子供を産んでみろ」という正論(なのか?)ソードで腹を貫かれるだけ。
でも、誰も悪くないんです。悪いのは、会社の仕組みとか、仕事量とかそういうものの在り方とか方法がいけないのだと思います。
「そうじゃない!!あいつが悪い!」と叫ぶ自分は、今もまだ心の中にいます。それをなだめつつ、日々過ごしています。

悪魔のような自分と生きる  


先輩が産休でいなくなって数ヶ月たっても気は晴れず、昨年の夏頃にまた体調を崩して仕事を辞めました。
最終出勤日、そして先輩への挨拶もこなしましたが転職活動で頭がいっぱいになっていたので以前のようなおぞましい気持ちはどこかへ行ってしまい、ある程度は円満に辞めることができました。それは良かったと思う。 
妊婦や子供を見るたびに「こいつらに人生めちゃくちゃにされたんだ」「こいつらに搾取された人はどれくらいいるんだろう」とかそれはもう下衆の極みのような考えを巡らせていた私ですが、辞めて転職して心が入れ替わったというと、正直言って変化はあまりないです。
電車内の小さい子連れにすこしムッとしてしまうこともあるし、結婚などのライフイベントについて考えた時に辛くなります。
私が結婚して子供を授かったら、しわ寄せが行った誰かの心身を害さないだろうか?と思ってしまいます。こんどは私が逆恨みを受ける番なのか?と。それはそれで当然の報いかもしれませんね。
噛み砕いて飲み込むにはまだ時間がかかりそうなのが現状です。 
いつか落ち着くことを祈って、まだくすぶっている過去の自分をなだめてあげようと思います。 
 

おわりに


なんか結局解決してないやん!!って話ですいません。
でも昨年よりは本当に気持ちが落ち着いているんですよ。去年の今頃とかそれこそ子持ち家庭に片っ端から呪いの言葉を吐きながら仕事してましたからね。それよりははるかにマシ。
まあ人間ってどこまでも残酷で卑劣になれるんだなあと思いましたよ。ここまであくどい考えをしたのは今までの人生で初めてだよ。
気持ちの整理もかねて、形として残しておきたくてとりあえずここに書きました。 

最後に。世の中の産休中の妊婦さん、小さいお子様がいるご家庭へ。
こんなハラスメントギリギリの不愉快な文章を読んでいるとは思いませんが、もしも何かの間違いでこの記事にたどり着いてしまったのなら本当に申し訳ありません。 
なんども書きますが、あなた方に悪いところは何1つありません。命を授かるという行為ほど尊いものはない、と私は認識しています。
ただ、意地悪な社会のシステムと会社のルールとバッドタイミングが重なるとこうしたことが起きてしまうことは事実だと思います。
私は耐えられず逃げ出してしまいましたが、辞めずにあなた方の業務を引き継ぎ働いている人がいます。バランスを保つため、遅くまで膨大な仕事量をこなしている人がいます。そのことを頭の片隅に置いていただきたいです。「苦労をかけたね」「辛くない?」という声をかけるだけで構いませんので。 
真の意味で「持ちつ持たれつ」を職場、社会のコミュニテイで実践できることを願ってやみません。
子育てを経験したことのない、口の悪い若者のたわごとをここまで読んでくださり、ありがとうございました。







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