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父親である社長に対する交渉術。

父親の会社にはいって今年で7年目。考え方の違いから、幾度となく社長である父親と衝突してきました。頻度こそ減りましたが、今でも衝突することは多々あります。個人的には、衝突して当然だと思いますし、むしろしなければ会社の成長や変化はないと思っています。

がしかし、うまくことを進めていくには、なんとか意見や考えを通していく必要があるため、今日はその交渉術のようなことをまとめてみます。



まず第一に理解しておく必要があることとして、これは長年トップダウンで会社を経営してきた、いわゆる中小企業のワンマン経営者に多いと思うんですが、

・すべてを自分一人ででコントロールしながら苦難を乗り越えたという自負があるため、社内の誰よりも自分の考えが全て正しいと思っている。

・そもそも息子に口出しされたくもない。(僕が正しかった場合はなおさらである)

という、当たり前だがそもそも同じ目線で話などしてくれることはない。そこでまずは、こちらが大人になって対応する心構えが必要です。意地を張って、自分の考えを押しまくっていては冷戦状態に陥り、社内にも悪影響を及ぼします。

当たり前かもしれませんが、会社では父親ではなく、社長、上司として接することが大切だと思います。意外とこれができていないアトツギの息子さんが多いようです。

意見が食い違ったときに僕が実践したことは、まず僕の中での絶対に譲れない部分と、譲ってもいい部分を整理しました。それと同時に、社長の譲れない部分を会話の内容や性格から探り出します。そうすると、意外と社長の譲れない部分というのは、僕の中では譲ってもいい部分だったりするんですね。その場合は、さっさと譲っていまい、その代わり僕の意見を通してもらうようにしました。人間は、相手に先に譲歩されると、何か借りを作ってしまったように感じ、お返しをしなければと考えるものです。(返報性の原理)

そうすると面白いようにこちらの意見が通ったり、たとえ意見が食い違ったとしても、感情的にならず、それをゲーム感覚で捉えることができるようになっていきます。現在では、交渉術のいい練習だと考えながら、社長との交渉を楽しんでます。

これは、人間関係でも同じことが言えると思ういますが、まず相手の話を聞くこと。そして相手が何を望んでいるのか、どこが譲れないポイントなのか、相手をよく知ることが大切だと思います。いくら父親とはいえ、育った時代も環境も時代も全く違う。そして意外と親のことを知っているようで全く知らないです。w

僕の周りのアトツギ世代には、父親である社長と極力、口も聞きたくない、一緒に飲みに行くこともない、などといっている人も結構いますが、今まで事業を継続しながら、たくさんの経験をしてきていることには間違いないので、うまく付き合って、自分の成長に生かせば良いと思います。





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