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#7 社会における文系の役割って?

こんにちはつらみ。です。今日は共にシェアハウスをしているTOM君(あだ名)と先日面白い話をしたので書いていこうと思います。僕とTOM君は大学で同じ学部に所属してて文化について学んでいます。ということで普段から二人で日本の教育文化についてや昨今のいわゆる“量産型”がなぜ広がっていったのか等色々話しています。今回の話もいつものノリで話題に上がったものなのですが、それは

コロナ禍で多様な分野において混乱が生まれている中、疎かにされている問題についてです。

本題に入る前に皆さんに聞きたいことがあります。

文系の社会での役割ってなんだともいますか?

理系が道具を作ってそれを使うのが文系っていうのはよく言われていますよね。確かにそうかもしれません。ですが僕たちは決してそれだけではないと考えました。「理系は未来を作り、文系は過去を守る」ことが文理それぞれの社会での役割だと考えました。理系の“未来を作る”というのは説明しなくとも分かるかと思いますが、では文系の“過去を守る”とはなんなのか。

過去を守るとは、文化を守ること。

文化とは絶えず紡がれるものであり、決して途絶えてはいけない。しかしながら、コロナ禍の今、文化芸術事業への補償がしっかりと確保されていません。政府は経済の補償ばかりへと先走り文化芸術は疎かにしていいものだと判断しているかのようです。十分な補償がなされず失われ始めている文化はあります。文化というのは先ほども述べたように絶えず紡がれるものであり、途絶えさせてはいけません。それを私たちの勝手な判断で消失させることなど言語道断。「マイナーだし、この状況下で消えるなら所詮その程度の文化」と思う方もいるかもしれません。違います。マイナーだから消えていい文化はこの世に一つもなく、それを我々の勝手な判断で無くしていいはずがありません。

持論ですがそもそもこの社会は経済×文化=社会で成り立っています。社会を回すために働いているんだ!と言って働いている人なんかいますかね?いないですよね。普通は生きるために必死に働いてますよねそんな忙しい日々の合間の心を休めてくれるものが文化です。休日に行くアイドルのライブ、仕事終わりの野球観戦、通勤電車で聞く音楽。文化は私たちの日常には欠かせないものなのです。人間が人間であるために必要なもの、それが文化なのです。

文化はなぜ軽視されているのか?

政府がなぜ文化を軽んじているかはわかりませんが一般人の我々が文化を軽視している人が多いのには原因があるのではないかと思います。それは、文化が当たり前にあるものであるという認識によります。スマホ、ネットワークの普及により老若男女が電子機器に触れている便利な世の中になりましたよね。しかし、いささか便利すぎる世の中になってしまったのも否めませんね。音楽は違法ダウンロードアプリで無料で視聴できてしまうし、書籍は海賊版サイトで無料で読めてしまいます。これらの行為は文化を軽視しているから起こりうるのです。

物事には対価を払おう。

当たり前のことを言っているようではありますが、物事に対価を払う必要性の理解が欠如している人が多いと感じます。このような事態で困るのは我々利用者側ではなく、提供者側です。こちらの画像をご覧ください。

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とある絵師さんのツイートなのですが、このように文化を利用する人には無料、もしくは安価になんでも手に入るという思考が蔓延していると感じます。好きなアーティストさんの音楽はCDを購入して聞く、好きな作家さんの本は書籍を買う。そうやって印税に貢献することが文化芸術事業者にとってやって欲しいことでしょう。まあ印税貢献は一つの例ですが。各文化によって貢献の仕方は変わってきますよね。

便利すぎる世の中ではネットを介してその文化を知った気になったり、自分の興味のあるものだけを選択したり、自己で完結してしまう世界が作り出され文化は軽視されてしまいます。

文化なき社会に生きる人間は死んでいるのも同然だと思います。どうかこれからの世の中、文化の必要性が浸透してくれますように。

つらみ。



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