オンライン講座のための機材セッティング
対面教室とちがって、オンライン講座にはさまざまなノウハウが必要です。
そのひとつは、カメラやマイクのセッティングです。
有料でオンライン講座をやるのなら、適切なセッティングの方法を覚えておきましょう。
メインカメラのセッティング
メインカメラとは、講師の顔をとらえるカメラのことです。
ノートPCにはウェブカメラが画面の上に内蔵されていますが、ノートをふつうにデスクに置くと、講師の目の位置よりカメラの位置が低くなります。
カメラの高さで講師の印象が変わってきます。
カメラの方が講師の顔より低い位置にあると、生徒は講師の顔を見上げるようなアングル(角度)になります。
このアングルは生徒に威圧感を感じさせます。
話している顔を撮影する時の基本は、カメラを目の高さ(もしくは目より少し高い位置)に置き、水平に向けて撮影することです。
デスクの上に薄い箱などを置き、その上にノートPCを置くようにして高さを調整するとよいでしょう。
あるいは、ノートPCスタンドといった製品も販売されています。
高さを調整できる機能があるので、視線の調整に便利です。
視線はカメラのすぐ下を見る
ZOOMなどのオンライン会議ツールは画面に参加者の顔を表示します。
対面の時のクセで、ついつい画面に映し出された相手の顔を見て話してしまいます。
しかし、その位置にカメラがあるわけではないので、生徒としては先生の視線が外れていて、違ったところを見ているような印象を与えてしまいます。
話している時は、できるだけ相手の顔ではなくて、カメラのほうを見るようにしましょう。
ただ、カメラを直接見てしまうと、やや視線がキツいように感じる可能性があります。
私は、ウェブカメラの下に目印となる紙を貼り、そこを見るようにしています。
こうすると、視線が刺すように感じる可能性はかなり低くなります。
照明は斜め上から
オンライン講座用の照明として、リングライトを使っておられる方もいると思います。
リングライトの真ん中にカメラやスマホを置いた場合、光が正面から顔に当たることになります。
実は、この使い方はあまりオススメできないのです。
光が正面から当たることにより、顔はのっぺり平面的な感じに見えます。
彫りの深い西洋人の顔立ちならまだしも、「平たい顔族」の日本人は不利ですね。
それに眼鏡をかけている人などは、レンズに反射します。
おでこがテカっていると、そこにライトの形が映ることもあります。
顔を撮影する時の照明は斜め上からが基本です。
一番いいのは、左右両方の斜め上から当てることです。
こうすると、影がキツくなることもなく、彫りが深い顔だちに見えます。
両方からライトを当てる時は、左右どちらかを強めにし、反対側を少し弱めにするとキレイに撮れます。
マイクの置き方も注意
ノートPCの内蔵マイクを使う場合は位置を自由にできません。
しかし、外付けのマイクを使う場合はできるだけ口に近づけて配置しましょう。
マイクが口から離れれば離れるほど、周辺の雑音をよく拾い、肝心の声は遠く聞こえます。
かといってマイクに息がかかるほど近いと、雑音が入ってしまいます。
口から10cm~15cmくらいは離しておくといいでしょう。
スマホ用などのイヤホンマイクを使うのもひとつの方法です。
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