見出し画像

「パンプキンポタージュ」はからだに良いか調べてみた。

世の中分かってるようでよく分かってないことだらけ

わたしは現在、とある鉄道系ホテルのレストランで朝食ビュッフェを運営・企画する仕事を生業にしている。
洋食から和食、パンやごはん、ご当地料理やデザートまで幅広い品揃えで毎日の宿泊ゲストに朝食をお届けするわけですが、「健康」の観点において正直よく分かっていない。なんとなく、これは食べると良い。これはあまり食べないほうが良い。そういう漠然とした判断はできるにせよ、理屈の部分ではまだまだ知らないことが多い。もっと1つの料理、商材について深く掘り下げ、掘り起こして丸裸にすることできっと新たな発見があるに違いないと。
こうしてnoteで発信をする機会を、長い視野で俯瞰したときにじぶんにとってのライフワークのひとつにしてみたいと。実験的に。衝動的に。身の回りの「食」について深く探究することを。

今日はまずはじめに、実際に今使用している商材「パンプキンポタージュ」の原材料と成分を調べてみた。(尚、どこのメーカーや製造元かといった出処を特定することはここでは控えさせていただきます。)

原材料

スクリーンショット 2021-10-10 22.03.08

こちらは実際のパッケージの外装に表示されている原材料表示の内容です。
通常、かぼちゃのポタージュを手作りする場合はこうです。
南瓜を茹でてバターでソテーした玉葱、牛乳、塩、コンソメを合わせてミキサーで回して裏漉し、というシンプルな内容。それが市販の業務用ともなるといろんな「エクストラ」なものが加えられているのが見てとれます。
まず、気になるのが最も総量の多い「野菜」の次に多く含まれているとされている「食用油脂」。これは総称であり、常温で液状の「植物性油脂」と常温で固体の「動物性油脂」のいずれかに当たるが、ここでははっきりと明記はされていない。
ついで多く含まれるのが、「小麦粉」「砂糖」とある。小麦粉はスープのとろみを出すためだと思われるが、砂糖と同様に「糖質」の代表格であり、いずれも手作りした場合には使わない。さらに後ろの方で確認できる「砂糖混合ブドウ糖加糖液糖」、、いわゆるガムシロップまで「これでもか」と言わんばかりの砂糖攻めです。

結局、「甘いは、うまい」なんですよ。

消費者が「この甘味は南瓜本来の素材の甘味なんだわー」と言わせしめるための常套手段なんですよね。

添加物

①増粘剤(加工でん粉)
②乳化剤
③調味料(アミノ酸など)
④香料(一部大豆含む)

以上が添加物のお品書きです。
今回は①と②を少し掘り下げてみようと思います。

①増粘剤、ここには加工でん粉と記載がありますが、でん粉は食品ですが、化学的に加工したものは合成食品添加物となります。よく聞くのがコーンスターチで、大半のものがアメリカ産の遺伝子組み換えとうもろこしを原料として化学物質を加えて作り出していると言われています。

②「乳化剤」とは、水と油のように混じり合わないものを、均一に混ざりやすくする食品添加物です。さらに食べ物の組成・性質を改良する「改質機能」も持ち合わせているとのこと。例えば、パンやご飯が時間経過とともに固くなる現象「デンプンの老化」を防止し、おいしさを保つ。また、保水力や保油力を高める油脂改質を行うことで、食品にツヤを出したり透明度を上げたりし、口当たりをよくするという。ほかにも、たんぱく質を改質することで、乳化を安定させたり、食感を向上させたり、さらには抗菌作用をもたらし、弁当やそう菜、缶コーヒーなどの保存性を高めている。
「なんだか食品になくてはならない存在じゃない?」
そんな印象すら与えてくる乳化剤ですが、横文字にするとちょっと怖い。
グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、
ステアロイル乳酸カルシウム、植物レシチン、など。
一言で「乳化剤」と表記されていても、実際にどの添加物をどれくらいの量、どういう割合で使われているか消費者には全くわかりません。
確かにこんないかにも化学の実験みたいな横文字が食品に羅列されてたら嫌ですもんね。
消費者にとって、味方なのか、敵なのかやっぱりよく分からないところですが、
個人的に
体にいいか良くないかの観点でいったら、「良くない可能性が高そう」
というのがわたしの意見です。
結局のところ、添加物は消費者視点ではなく使われてるのではなく、
消費者が好んで選んでくれるように「販売促進」と「品質向上」が目的。
つまりは、買う側ではなく、「売る側」の視点を重視して使われているということでしょうか。
それは消費者の健康を優先する、といった正義はほぼ無視されて、
企業側の都合が優先されているということの裏返しとも言えると思います。

スクリーンショット 2021-10-10 21.46.27

最後に、こちらの表は100g当たりの栄養成分の一覧です。
100gというと大体スープカップ1杯分に相当しますが、こうして改めて見てみた感想。
「全然栄養ないじゃん」・・・。ほとんどが脂質と炭水化物。さらにコレステロールとトランス脂肪酸といった怖い横文字が。。


やっぱりポタージュは手作りに限りますね。
先日、産直市場で買ってきた「バターナッツ南瓜」。自宅でじっくり丁寧に作った南瓜のポタージュがまぁ美味しいこと。家族全員が黙って飲み干すのを見て小さくガッツポーズ。まぁ、そりゃぁ美味しいに決まってる。何よりからだにいい。
そう、「からだにいい」は「美味しい」とおなじだと思う。
丁寧に育てられたであろう手作りの野菜で作った、心を込めて丁寧に作った野菜のスープを、家族みんなで囲んで飲む。
「おいしいに、きまってる」

そして明日もまた、
わたしは職場で「パンプキンポタージュ」を湯煎し、鍋に移し、
笑顔でお客様にお届けする。



<出典>
厚生労働省  https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/03/dl/s0327-12f.pdf
よつ葉ホームデリバリー https://www.yotuba.gr.jp/amagasa/19290
カラーダ https://www.mrso.jp/colorda/lab/3563/



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?