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雪解けバレンタイン 夜のひっそり手作りチョコレート

夫と出会ってから迎えるバレンタインは、今年で5回目となりました。


チョコを手作りするのは嫌いではないのですが、プロが作ったものの方が断然美味しいだろうと思って、毎年、買ったものをプレゼントしていました。


バレンタインが近づくにつれて、YouTubeでは、いろんな手作りチョコの動画が次々と流れてきます。


その中で、簡単で美味しそうなレシピを見つけたので、作ってみたいなぁと思って、材料だけは準備していました。


でも「どうせまとまった時間はつくれないだろうなぁ〜。作れそうなときにつくればいっか〜」と思って、お店で買ったチョコレートを、バレンタインの数日前には夫にプレゼントしていました。 


今年のバレンタインはこれで終わりかな〜と思っていたところ、バレンタイン前日、夫は夜勤だったのです。


「これ、明日帰ってきて、チョコレートがあったら喜んでくれるかな?」


そう思った瞬間、夫の反応が楽しみになって、チョコを作りたくてたまらなくなってきました。レシピ動画を何回も見返しては、自分が作る想像を膨らませ、わっくわくがとまらなくなりました。

それでも、「無理はしない。娘っちがはやく寝てくれたら、作ったらいい」とも、自分に言い聞かせていました。

するとまぁ、ははの気持ちを察してか、娘は22時にはぐーすかぴーと寝てくれたのです。


きゃっほい!と飛び跳ねたくなるような気持ちでしたが、近所迷惑になるので抑えて。胸が躍って、身体がふわっと浮いちゃいそうな、そんな高揚感。



うっきうきで作業に取り掛かります。
板チョコ4枚を贅沢に。パキンパキンとボウルに割り入れていくたびに、日々の疲れも吹き飛んでいきます。


きっと娘は朝まで起きない。そう信じて、チョコのかけらをつまみ食い。あぁ、幸せ。


いつも何かしら失敗するわたしですが、チョコづくりは順調に進みました。


そして残ったホットケーキミックスでホットケーキを焼いて、チョコの匂いで満たされた部屋で、それをいただく。コーヒーなんかも用意しちゃったりして。チョコの粗熱が取れるのを待つ間、ゆったりとした時間が流れる。もう最高ですよ。




実はですね。バレンタインの2〜3日前ぐらいに、わたしの嫌味が夫に爆発してしまうことがあったのです。その日にきちんと謝ったのですが、重くてそっけない空気が、ずっと家の中に流れ続けていました。 


娘のギャン泣きが連日ひどくて、精神的にへばっていたのです。だからといって、夫に八つ当たりして傷つけていい理由にはなりませんが。反省。


手作りチョコが、この雰囲気を変えてくれるきっかけになればいいな、とも思っていたのです。


チョコを作り終えた達成感と、幸せな夜を過ごした充実感。夫は喜んでくれるのか、どうなのか。いろんな感情に満たされながら、眠りにつきました。





翌日、夫氏は、普段通りのテンションで、愉快に帰宅しました。


時間が解決してくれたのかもしれないなぁと思いつつ、わたしのしんどさも昨日のチョコ作りで吹き飛んでいたので、元通りの自分に戻って、夫と接することができました。


冷蔵庫に冷やされているチョコを発見した夫は、「なにこれ!?」と嬉しそうな顔。


「美味しい!」と言って食べてくれました。


ひんやりしていた家の雰囲気が、ぽっか〜とあったかく変わっていく気がしました。


パパママがにこにこしている方が、娘氏もきっと落ち着くし、嬉しいよね。ごめんね、巻き込んじゃってさ。



バレンタイン前夜。
誰にも邪魔されずにチョコ作りに夢中になれて、ストレス解消にもなりました。


そして迎えたバレンタイン当日。
夫が元気に帰って来てくれて、チョコを美味しいと言って食べてくれて、いつもみたいに冗談を言い合えて、わたしも自然と笑顔になりました。
良いバレンタインを過ごせました。


ギスギスは精神衛生に良くない。
溜め込まない。わたしも言い方を考える。
相手を思いやる。


大人になっても、母になっても、まだまだ幼い自分が情けないですが、娘の成長とともに、わたしもバージョンアップしていきたいです。iPhoneのアップデートには負けないぞ。



ちなみに、作ったチョコはこれです。

形は気にしないで…🤫



レシピはこれです。


この方のレシピはシンプルで、料理に自信がない私でも、「できるかも!作ってみたいな〜」と思えるような動画がたくさんあります。

ウチはオーブンがないので、オーブンなしのお菓子レシピは貴重なのです。


おわり。

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