「峠」を見て思うこと。

基本映画を見ても、ネタバレやら感想やら言葉にしないタイプなので、何を思ったか?と聞かれると伝えるのが難しい。

小説の峠に関しては、実を言うと読み流した程度で深くは読んでいない。というのも、歴史・現代等問わず「小説」が苦手。というのもあり、学生時代から小説における問題で、「登場人物の心情やら筆者の思いを述べよ。」と書かれていたとする。分かるわけないだろう…その当時を生きていないから、イメージしても限界があるし、その人の立場になり切った上でどう思うか考えようにも、壁にぶち当たる。

ただ、司馬遼太郎氏の作品に関しては読みやすい。ここに尽きる。学生時代の国語で取り上げて欲しかったくらいだ。

さて、映画の峠を見るなら以下の人物に着目してほしい。(主役の河井継之助は除く)

・松蔵(永山絢斗さん)
・川島億次郎のちの三島億二郎(榎木孝明さん)
・山本義路または帯刀(AKIRAさん)

河井継之助に関しては、日本史においてまだまだ認知度が高いわけではないため、挙げた3人に関してもそれ以上に認知度が低い一方、武士としての本望を貫き通し命を落としたもの、明治の世を生き現代への礎を築いたものもいる。

この映画からは、それがきっかけとして見えてくるものだと感じることが出来るだろう。

松は旧字体で「枩」と刻まれている。

写真は、長岡市某寺に眠る松蔵の墓。継之助の名前は松蔵が明治・大正初期まで生き抜いたからこそ今に至りその活躍を知ることが出来る。そんな風に思う。永山絢斗さん演じる松蔵。是非とも鑑賞して目に焼き付けてほしい。

歴史の真実の奥の奥に思いを馳せて。

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