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Segment Routingでよく聞かれること

Segment Routingはキャリアネットワークで利用されると説明しました。しかしながら、実際は2019年現在Segment Routingを導入しようとしている過渡期ですので、導入事例は多くありません。
実際はまだまだMPLSが現役で稼働しています。

MPLSのネットワークは、IGP+LDPやRSVP-TE等の複数のプロトコルを組み合わせて構築されています。
MPLS-TEでは帯域管理やパス制御が柔軟にできますが、TEのLSPパスを構築するには経由するルータ毎にパスを1つずつ構築し、ラベルを付与する必要があります。
この為、PEルータが増えれば増えるほどパスの数、ラベル数も増大してしまい、管理が複雑化してしまいます。

この為、よりシンプルな方法がないかと考え、MPLSをさらに改良して考え出されたのがSegment Routing(SR)です。
SRでも、MPLSをデータプレーンに利用するものとIPv6をデータプレンに利用するものがありますが、今回はSR-MPLSについて説明します。IPv6をデータプレーンに利用するSRv6は今後説明しますので楽しみにしておいてください。


1.プロトコルをよりシンプルに(IGPのみ。LDP、RSVP-TEは不要。)

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