SR-Policyのパス計算処理(SRLGとは?)
SR-Policyのパス計算にはConstraintsで制約をかけてパスの自動計算制御ができることを前回説明しました。
制約条件として、前回はAffinityをルータ間のIFへ設定することにより、そのパスは通らない(もしくはそのパスしか通さない等)ようなパスを自動的に構成することができました。
その他にもパスの例外処理方法があり、この一つにSRLG(Shared Risk Link Group)があります。
1.SRLGを利用する場合のネットワーク構成
そもそもこのSRLGってどこに使うのか。
キャリアのネットワーク構成を組む場合、全国網となります。
当然ながらルータとルータ間は長距離になります。
この区間を接続する場合は光ケーブルと伝送装置により接続されます。
リピーターのように単に弱った電気の力を上げて、接続距離を延ばすだけでなく、伝送装置の場合は1本の光ケーブル内で波長を多重化させて1本のケーブル内で高帯域の伝送を可能としています。(1波長 100Gbpsとしても、96波長で9.6Tbps)
話が脱線しそうなので元に戻すと、ルータ間では2本のケーブルで冗長構成を作っているのですが、実は伝送装置上は1本のシングル構成で接続されているような構成が考えられるということです。
このような構成の場合は冗長されている構成とは言えず、自動的なパス構成から除外したい時にSRLGは利用されます。
2.SRLGのConfigイメージ
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