見出し画像

なぜ学校をつくりたいのか

『学校をつくる美容師』で活動を始めて、2年と少しが経ちます。

少しずつ興味を持ってくれる人が増えて、いろんな人に話しを聞いてもらいながら、少しずつ目的地が見え始めました。

向かっている方向が合ってるかもわからず、突き進んでいて、すごく遠周りをしているかもしれないけど、やっと近くにチェックポイントが見えた感じです。

ここで改めて、僕がなぜ学校をつくりたいのかまとめました。


最近では、いろんな方に「学校をつくる」ことについて
話を聴いてもらえる機会が増えてきました。

いろんな人に話を聴いてもらいながら、自分の中で整理させてもらい
なおかつ、いろんな意見やアドバイス、情報をいただいています。

とはいえ、
何か形にできたのかというと、何もないので今はいわゆる「口だけのやつ」です。

ここで口だけでも大きいこと言っておかなければ、何もできない気がするので。
もう一度、決意表明としてnoteに記しておきます。

『世の中の活力の総量を増やしたい』

これが僕の軸です。

少し言葉のニュアンスは変わっていますが、
2年前から変わらない活動の軸になっています。

なぜ学校なのか。

「学校」
Wikipediaによると
学校=幼児・児童・生徒・学生その他に対する教育制度の中核的な役割を果たす機関。また、その施設。


と記されている。

僕が作りたいのは、社会で生活していく上で役に立つ、活躍できる学びを得られる場所。

ここで少し僕の過去の話を挟みます

かれこれ19年前、
僕は美容師になりました。

美容師になる前は美容師の専門学校へ2年通っています。

社会に出て感じたことは

「自分は何もできない人間」

という絶望感。

この時の経験は、今では、だいぶ懐かしく感じますが、
あの感覚をもう一度、体験したいとは思いません。

大袈裟かもしれませんが、僕の中には衝撃的な体験として残っています。

自分自身が何も考えず適当に生きてきたツケが回ってきたわけなので
悪いのは僕なんですが、それは今回は置いておいて。


「学校」と言うものに違和感を感じたのは約三年前。
店長を退き、会社の幹部として店長を見守る存在になってから

少し離れた目線で現場を見るようになりました。
現場で起きている問題が以前よりも、よく見えるようになった。

新入社員として苦しむことも、店長として悩むことも

どちらの気持ちもわかる。

「何がこの葛藤を生み出しているのか」
そんなことを考え始めた。

新入社員は美容室に入社して「何もできない」と感じてしまうこと、
先輩社員は「何もできない」からなんでも教えなければけないと思っていること。

「何もできない」ことは両者にとって、葛藤の原因になっているのではないか?

じゃあ専門学校を2年通ったのに「何もできない」のはなぜだろうか。
と考え始めたのが発端で

「専門学校は、なんのためにあるのだろう?」
「現場で活躍できることを教えるのが教育ではないのだろうか」
「教育は、卒業するためのものになってしまっていないか」
「教育は、試験に受かるためのものになってしまっていないか」

そんなことを考えていました。

人が生きていく上で必要な力を教えるのが、教育のあり方だと僕は思います。

教育する現場で頑張っている方々のことを悪く言いたいわけではありません。
現場で四苦八苦して生徒さんを教育してくれている方が、たくさんいます。

今の学校が作られている根本に何かあって、現実には難しいのかもしれない。

それでも僕は、社会で活躍できる人を育てられる学校を作りたい。
もっと人が活き活きするような学校を作りたい。


僕は仕事の中でスタッフを育てることに力を入れるようになり、
教育を通して人が活躍していく姿を見ることが楽しくなりました。

何より、人が楽しんでいる姿、活き活きと活動している姿を見るのが昔から好きです。

仕事は人生の中で多くの時間を使う。
その仕事を心から楽しめたら、人生はもっと楽しくなる。

仕事を楽しむためには、その仕事で活躍できることが一番だと、僕は思います。

僕が今思うキーワードは

「自分で自分の生き方を決められる人を育てる」

あまりに環境が整っているだけに、環境に依存してしまっている気がします。
人生は自分で選ぶからこそ
楽しいものになるし、自分らしさが出せるし、やりがいが生まれる。

そのためには早い段階で自分の本当にやりたいことに気づけたらいい。
自分で覚悟を決めて選択できるようになったらいい。

教育も早いうちから選択制にして自分で決めるような仕組みになれば
自分のやっていることに責任が持てるようになるのではないだろうか。

それなら、自分自身で責任を持った決断ができるようにサポートできる学校にしたい。

まずは、身近な美容師さんたちからスモールスタートしていくために現在準備中です。
まだまだ、道半ばもいいとこですが、必ずやり切って日本の教育に影響を残します。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


この記事が参加している募集

目標は学校を作ること人を活かす学校を作りたいです。最近はいろんな人とコミュニケーションが取れる方法を考えています。何かこれから生きる人に残せるモノを作りたいと思っています。