#3 フルサイズ機からマイクロフォーサーズ機にした理由
「#1」で、Nikon Zf の発表に胸がときめいたが、ここはスルーを決め込むと表明したものの、YouTubeやSNSで、「やれ素晴らしい」だの、「Nikonにしかできない」だの、「今後10年は後継機はでないだろう」だの、「なんだのかんだの」と皆さんがアップするものだから、また心が揺れている。
かつての愛機、フィルムカメラのNikon F3(上の写真)や、デジタル一眼レフのNikon Df(下の写真) にクリソツ(死語)なのである!
「#2」の締めくくりで、なぜSONYのフルサイズミラーレス機(α7Ⅲ)からマイクロフォーサーズのミラーレス機(OM-1)に乗り換えたのかをお伝えすることにしていた。
それはズバリ…「ででんっ!」
レンズも含めたサイズがちっちゃいから。
センサーの面積がフルサイズの約1/4なので、レンズが小型化できる。フルサイズセンサーのミラーレス機がじゃんじゃん発売される中、ちっこいボディーのフルサイズ機も多くなってきたけれど、明るく高性能なレンズはデカくて重くて高価なのである。
しかし、マイクロフォーサーズ(以下、MFT)には、相応のデメリットが存在するのは確かで、それらをざっくりまとめると以下の通り。
背景がボケにくい。
高感度で画像が荒れる。
明暗の階調に滑らかさがない。
MFTのシステムがいつまで続くか不安。
デメリット1.対策
望遠レンズになればMFTでもボケやすくなるので、どうしてもボケが欲しい写真を撮りたい場合は、フルサイズの標準ズームレンズと同程度(?)の重さの望遠レンズを持ち出し、いつもより少し後ろに下がって撮影すればボケは得られる。
デメリット1.対策(その2)
被写体に近づけば近づくほど、ピントが合った部分の前後はボケる。MFTのレンズは最短撮影距離が短いものが多く、花やテーブルフォトでは十分なボケが得られる。
デメリット2.対策
高感度に弱いと言いながらもISO感度3200程度ならへっちゃら。自動感度設定の上限を3200にして、そこそこ明るいレンズで撮影していると、強力な手振れ補正機能も相まって、困ったことはない。
デメリット3.対策
最新のセンサーと画像処理エンジンのおかげなのか、SONY α7Ⅲと比較してOM-1が明らかに劣ると思ったことがない。目くじら立てて画像比較なんてやらないし…
デメリット4.対策
「フルサイズはエライ!」という風潮が世の中にまん延している中(自分的感想比)、少数派のMFTは廃れていくのだろうか? フルサイズ機に高級レンズをくっつけて仰け反り返ったオジサンが前から歩いてくると、反射的にカメラを背中の方に回し、オジサンとすれ違うタイミングでオジサンと反対側の体の横にカメラを移動させ、すれ違ってからはお腹側にカメラを持ってくる行為を何度したことか(ウソです)。
主要メーカーでMFTを販売しているのはOM SYSTEMとパナソニック。パナはフルサイズ機も作っているので、いざとなればそっちに集中することもできるだろう。OM SYSTEMは会社の規模も小さいから、スマホカメラの性能向上などでカメラ市場がさらに縮小していくと、撤○ということも…?
MFTの他のメリットも書いときます。
フルサイズと比較して高性能なレンズが安価(最上級機種のカメラ本体も安い)。
ん?、それくらい?
MFTというより、OM SYSTEM(旧OLYMPUS含む)のメリット
センサーにホコリなどのゴミが付着すると写真に黒い影が写り込むが、超音波振動でゴミを除去する機能が宇宙一優秀。実は、SONYの前はFUJIFILMのカメラ(X-Pro2)を使っていたけれど、ゴミはたまに気になる程度。2~3週間か1カ月に1回、チョロっと自分でお掃除すればほぼ解消していた。しかしSONYは酷かった! 私は慎重(神経質?)な性格で、ホコリの混入を気にして屋外でレンズ交換をしたことがない。細心の注意を払って室内で交換しても、SONYのカメラはセンサーにゴミが着いていた。何ならレンズ交換をしなくてもゴミ屋敷になっていた(さすがに言い過ぎです)。手振れ補正のためにセンサーがユッサユッサ揺れるたびに、内部で発生するメカニカルダストが付着していたのではないかと想像する。※センサーに付着したゴミによる影は、広角レンズや絞り込んで撮影する時に目立ち、絞り開放からF5.6程度なら撮影してもほとんど写らない。写真に写り込んだゴミを気にしていたのではなく、わざわざ写るような状態で試し撮りをして、ゴミがないかチェックしていたのだ!(← 神経質)しかし、今のカメラはゴミの存在など全く意識する必要がないくらい、普通のゴミなら付着しない。
OM-1はカッチョいい。Nikon Zf は、昔のフィルムカメラをオマージュしたヘリテージデザインを標榜しているが、OM SYSTEMのカメラも、フィルム時代のOLYMPUSカメラのデザインが散りばめられており、そこそこ好き。
最高水準の防塵・防滴性能を有している。しかし、レンズやボディーを濡らしたくないので、雨の日はほとんど撮影しない(← 神経質)。
以上、フルサイズからMFTのカメラに移行した理由でした。
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