見出し画像

大豆田とわ子と3人の元夫/第4話 かごめちゃんと自分の恋愛観を重ねて考えた

火曜9時からのドラマ、「大豆田とわ子と3人の元夫」に心底ハマっている。

各話最低3回は見ている。
好きなセリフをメモして読み返し、友達と語っている。
語るためのライングループまで作ってしまった。


笑ったり涙ぐんだり頭が取れそうなくらい頷いたりしながら見ているのだが、今のところ一番好きな話は4話。


気が合い、とてもいい感じな人に出会えた、とわ子の親友のかごめちゃん。
自分好みのコンサートとその後の食事に誘われた。
こんな幸せなことがあるか、と思う。
しかしかごめちゃんは当日、デートをすっぽかしてしまう。

それが申し訳ないことだったというのもわかっている。だから、舞い上がってドレスを貸してくれたとわ子に嘘をついた。

以下は、いろいろあってとわ子と追いかけっこして仲直りしたあとのかごめちゃんのこのセリフ。
漫画を描く手を止めずに、目線は下に落としたまま語っている。

五条さんのことはね、残念だよ。
好きだったしね、好きになってくれると思ってたしね。
でも恋愛はしたくないんだよ。
この人好きだな、一緒にいたいなあと思ってても、
五条さん男でしょ。私は女でしょ。
どうしたって恋愛になっちゃう。
それが残念。
別に理由はないんだよ。
恋が素敵なのは知ってる。
キラキラってした瞬間があるのも知ってる。
手を繋いだり、一緒に暮らす喜びも、分かる。
ただただただただ、恋愛が邪魔。
女と男の関係が面倒くさいの。
私の人生にはいらないの。
そういう考えがね、寂しいことも知ってるよ。
私さ、たまに寂しい。

でもやっぱり、ただただそれが、私なんだよ。

うわああああ………今書いていても、頭を抱えてしまう。
どうしたって恋愛になっちゃう、それが残念。
わかる。わかりすぎる。
かごめちゃんと同じとは言い切れないが、
は〜あまりにもわかる。
私は本当に本当に、恋愛が苦手だと思う。

今時の女子中学生よりも恋愛経験が乏しいであろう私であるが、おとなになり、多少恋愛に挑んでみたことはある。
その中で経験した自分を恋愛対象として見られるということ。それがなんか、本当に本当に苦手だ。

片想いは好きだけど、相手から女として見られることがものすごく苦痛。
人としてなら楽しみなはずの遊びの待ち合わせも、
デートという名前がつき、男と女を意識した途端に無理になってしまう。
出会えたばかりの友達としてだったら
あんなに彼が来ることが待ち遠しかったのに。
恋愛感情がそこに生まれた途端、
心にどろどろしたものが流れてきて、苦行でしかなくなる。

醍醐味なはずの駆け引きの中のドキドキが、
私はどうしても憂鬱でしかない。楽しいと思えない。
もやもやっとして心が重くなる。


手を繋いで心が満たされる感覚はわかる。
人肌が恋しくなる気持ちも、わかる。
それでも、その関係に辿り着くまでの恋愛がすごく苦痛。
家族愛のようなものは求めている。
誰かと食べるご飯はおいしいし、
1人で真っ暗な家の扉を開ける寂しさはわかる。

だから生涯を共にするパートナーに出会いたい、とは思う。
しかし、世間一般的なパートナーというのは、
恋愛を越えた先にあるものであることが多い。
その価値観がどうにも、今の私には無理かなぁと思ってしまう。

さすがにデートをすっぽかしたことはないが、
この人私のことを恋愛対象と見てるなと思った途端
心が重くなり、メールを返せなくなった経験はある。
悪いことだとは思っている。すごく反省している。
だからかごめちゃんのあの行動、
心当たりがありすぎて苦しくなった。

恋愛への憧れはある。本当にある。
2人で手を繋ぎ歩く人を羨ましいと思う。
人が待つ部屋に帰りたい。
人生の絶対的な味方、お互いにとっての唯一無二という存在が欲しい。

それが恋愛を経た結婚でなくてもいいのかな、とも思う。
しかし恋愛に憧れている私もいるので、
「そこまで好きになれる人にまだ出会えていない」
ということに、とりあえずはしている。

苦手に挑戦する日が、私には来るのだろうか。

そういうことをぶっとばしてくれる出会いがいつか来るのか。


わからないが、とりあえずは世の中の状況が落ち着くまで、1人をめいっぱい楽しんでいく。


このかごめちゃんの台詞の後のとわ子の反応、
マジで泣いてしまった。
目も見ず、あんな風に言ってくれる親友がいたら、
もうそれでいいと、思う。


今日の一曲

そんなふうに生きている/あいみょん

そんな可哀想な目で私を見ないでいて
生きていく術は 人それぞれだから
私はいつも 風まかせ
そんな風に生きてる

私はいつも 運まかせ
そんな風に生きてる
そんな風に乗ってる
そんな風に生きてく





この記事が参加している募集

#テレビドラマ感想文

21,675件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?