見出し画像

思考の整理学

これからの人間は、機械やコンピューターのできない仕事をどれくらい良くできるかによって社会的有用性に違いが出てくることははっきりしている。どういうことが機械にはできないか。それを見極めるには多少の時間を要する。創造性といった抽象的な概念を振り回すだけではしかたがない。

本当の人間を育てる教ということ自体が、創造的である。教室で教えるだけではない。赤ん坊にものごころをつけるなどというのは、最高度に創造的である。つよいスポーツの選手を育てあげるコーチも創造的でなくてはならない。芸術や学問が創造的であるのはもちろんである。セールスや商売もコンピューターではできないところが多い。その要素が多ければ多いほど創造的であるとしてよい。

人間らしく生きて行くことは、人間しかできない。という点で、すぐれて創造的、独創的である。コンピューターがあらわれて、これからの人間はどう変化していくであろうか。それを洞察するのは人間でなくてはできない。これこそまさに創造的思考である。

この記事が参加している募集

#推薦図書

42,444件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?