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森林理想郷を求めて―美しく小さなまちへ

現代の先進国郡にみられる巨大都市文明の姿は一見、便利で快適であるが、安定した遷移系列のクライマックスに向けて遷移を続けている姿だといえるだろうか。森林の減少、砂漠化の進行など世界は終末のステージに向かって刻々と変化しており、また、地球的レベルでの個体数(人口)の激増は、とどまるところを知らない。しかも一元化されつつある人類の生活様式は、地球的規模での環境悪化を進めている。いま、私たちが向かい進んでいく目的地は、到底、森林化社会と呼べる世界ではあるまい。ほど遠い。

悲しいことではあるが、私たちは、全体の不利益につながることはわかっていつつも、目先の自分たちだけの利益につながることだけ、つまり利益にためだけに行動しようとしている。このような社会遷移の最前線が巨大都市だろう。生物全体社会の遷移の行く末は、果たしてこのままでいいのだろうか。このまま推移すれば、巨大都市文明は予定調和することなく、必ずや予定破局に向かうことになるのではないか。まさしく、がネット・ハーディンのいう「共有地の悲劇」だ。

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