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コンクリートなんでも小事典

私たちの生活を支えてくれた(高度成長期に整備された)構造物は年齢でいうと40歳から50歳になろうとしており、近年においてはその劣化によって造り替える必要が生じているものも見られるようになりました。これらの構造物を建設した時代は、技術者・研究者を含めほとんどの人がコンクリートは永久的であり、メンテナンス・フリーであると考えていましたが、昨今の劣化問題は、コンクリートは「生き物」であることを認識させる結果になりました。現代は、悪くなった構造物を造り替えるのではなく、適切にメンテナンスしてできるだけ長生きをさせることが要求されています。コンクリートは、適切に製造、施工し、メンテナンスすれば半永久的であること、昨今の問題に関していえば、コンクリートに罪はなく、それを扱う人間のほうに非があることを理解していただけると思います。

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