快適都市空間をつくる
日本の近代は、近世の都市に備わっていたバランスある産と住との連携を生産した上で無理やりに産業効率向上の観点から再編成してきた歴史なのである。その本質を忘れて、単に同じ地域に産業と住宅を物理的に併存させたとしても、本質的解決にならない。都市は元来「複合」しているべきものだ。
この都市のもつべき、住む・働く・学ぶのバランスと統合が失われたとき、日本人は生活を失い、とうとう生活下手まで転落していったのである。
日本の都市をよくするためには、この「生活像」の転換と再確立が急務なのである。
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