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Amazon (AMZN) Q2 2021カンファレンスコールまとめ_暴落を招いた決算発表。その時に語られていたことは?

グロース銘柄好決算を出していく中、まさかの決算ミス!!

決算リリース
決算プレゼンテーション
カンファレンスコール書き起こし記事

まとめ

<結果>
EPS:○(実績 15.12 / コンセンサス 12.23)
売上:×(実績 113.08 B / コンセンサス 115.42 B)
<ガイダンス>
3Q売上:×(新ガイダンス 106 B~112 B / コンセンサス 119.02 B)

売上

全体

2Qに入り、米国や欧州で規制やロックダウンが緩和され、お客様の在宅時間が短くなった。その結果、プライム会員の利用額は引き続き増加したが、流行のピーク時に比べて伸びは緩やかになった。
最近の収益成長率を見ると、四半期ごとに収益率に顕著な変化が見られる。

四半期別 売上高成長率

①コロナ前は20%近い成長率を維持
②ロックダウン後、成長率は30%台半ばに上昇
③5月中旬以降ワクチンにより外出が増え、10%台半ばに下落
④3Qガイダンスはこのレンジにある
⑤前年比での売上高の減少は今後、数四半期続くと予想
※プライムデーは過去3年間、3つの異なる四半期に開催されているため、この影響を正規化している。

年福利成長率での評価を依頼

前述の様にこのようなボラティリティを考慮し、2年間の年複利成長率で成長率を算出すると25%から30%の範囲で堅調に推移しています。
これはパンデミック前の成長率が21%だったことと比較しても明らかです。
今後、COVIDが収益成長に与える影響を検討する際には、パンデミック発生以降の複数年にわたる年複利成長率にも注目していただき、この成長をより適切に評価していただきたい。

その他

①サードパーティ、AWS、その他は好調
②フルフィルメント(EC業界におけるバックヤード業務の一連のプロセス)ネットワークへの多額の投資が今後も必要

セグメント

AWSは、電気通信のSwisscomとBell Canada、金融サービスのBMO Financial GroupとBancolombia、自動車のFerrariなど、多様な主要産業のクライアントを新規獲得。

オペレーションへの継続的な投資について、この18ヵ月間に見られた需要の高まりを考えると、フルフィルメントネットワークへの多額の投資が必要であり、今後も必要となるでしょう。私たちのチームは、お客様へのサービス、ベンダーや販売者のサポートのために素晴らしい仕事をしてきましたし、生産能力を急速に高めるために努力してきました。

主な質疑応答

Doug Anmuth -- J.P.モルガン -- アナリスト
昨年の予想に対して中位にとどまっている要因は何か?

ブライアン・オルサフスキー -- CFO
ここ数四半期を振り返ってみると、COVIDの影響をうまく捉えられていませんでした。しかし、概してガイダンスの範囲を上回っています。
第1四半期やそれ以前と比べて、第2四半期に見られる唯一の違いは、織り込み済みの前年同期比だけでなく、人の活動の増加です。人々が予防接種を受け、世界に出て行くことで、オフラインでの買い物だけでなく、生活をしたり、外に出たりすることで、買い物の時間が奪われるという影響があると思います。それは良い現象であり、素晴らしいことだと思います。

コリン・セバスチャン -- ベアード社 -- アナリスト
サードパーティサービス、サブスクリプション、AWS、広告など、利益率の高い分野の業績がかなり堅調であることは、売上総利益率にも表れていると思います。これらのサービスに意図的にシフトしているのか、それとも5月中旬以降に見られたやや弱い傾向がそのまま出ているだけなのでしょうか?

ブライアン・オルサフスキー -- CFO
利益率の高い分野について、それが意図的な戦略であるかどうかについては、そうであると言いたいところですが、そうではありません。
サードパーティ製品の比率が昨年の53%から56%に上昇し、特にFBAプログラムが好調を維持しています。
AWSはこれまでのどの四半期よりも、前四半期比および前年比で収益を増加させています。現在、年率換算で590億ドルの収益を上げており、昨年の同時期の430億ドルから増加しています。

ブライアン・ノワック -- モルガン・スタンレー -- アナリスト
第2四半期のフルフィルメントコストは、通常の季節性と比較して、1台あたりのコストがかなり高かったと思います。その要因について教えてください。

ブライアン・オルサフスキー -- CFO
フルフィルメントの面では、いくつかの点が挙げられます。まず、キャパシティを大幅に増やしています。
生産能力を上げることで、雇用、トレーニング、ビルやソートセンター、配送ステーションの立ち上げなど、多くの追加コストが発生しました。
もう1つは、賃金圧力が明らかになってきたことです。
通常は10月に実施していた賃上げを、5月に前倒ししました。

まとめ

ワクチン接種者が増え、人が外に出る様になったことでオンラインが苦戦したとのことでした。当面は前年同期比では苦しい数字になりそうです。
が、デルタ株による感染拡大が今後のオンラインの成績にどう影響を与えるのかも注目ですね。

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