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続ノートPCの選び方・CPU編

こんばんは。
継続することが大事!と思って毎日投稿をしていますが,気持ちとは裏腹にネタがありません。
ノートPCの選び方の記事が(自分の記事の中では)好評なので,もっと掘り下げて個別記事を書こうかなと思っています。 というのが建前で,こうすることでパーツ数分ネタが稼げるというのが本音です。

1.CPUのメーカーについて

ノートPCに搭載されるCPUのメーカーは二つです。「インテル入ってる」でおなじみのIntelと,AMDというメーカーです。
シェアとしては,9:1くらいの割合でインテルの製品が多いです。
「なーんだ,じゃあIntelにしよう」と早合点してはいけません。実はAMDはここ数年で大きな技術革新を行い,シェアを拡大しつつあります。
4年前にデスクトップパソコン向けのAMD Ryzen CPUが発売されたのは大きな話題を呼び,「AMDがコスパでIntelを上回った」と言われました。しかし,AMD Ryzenシリーズは消費電力に少し難があり,モバイル用に転用するのに時間がかかりました。そして,2019年ころからAMDはモバイル向けRyzenシリーズを続々発表し,今絶好調のメーカーなのです。
実際,現在ではAMD Ryzenは費用対効果でIntelを上回っていると見ていいでしょう。それは,Intel搭載モデルとAMD搭載モデルが並列ラインナップされているシリーズ(ThinkPad X390 と X395など)の価格差を見ていただければわかると思います。
流行りが好きだったり,少しでもお得に高性能プロセッサが欲しい方はAMDも検討してみてください。

2.性能について

性能は,コア数およびクロック数でほとんど決まるといって誤解がないと思います。

コア数は,1つのCPUの中に何個の小さなCPUが入っているかを表します。
2コアなら2つのCPUが入っています。
コア数に並んで,スレッド数というのも重要な値です。
説明が複雑なので,4コア4スレッドと4コア8スレッドを例にとって説明します。前者は搭載されている4つのコアがそれぞれ純粋な1CPUとして動作します。後者は,4つのコアが,それぞれ2つの作業を平行して行えます。
つまり,実質のCPUが作業できるタスクの数はスレッド数のほうの"4"と"8"になってきます。
現状のCPUでは2コア,4コア,8コアのものがありますが,4コア以上を選ぶのがおすすめです。

クロック数というのは,単純に回転の速さだと思っていただいて問題ありません。
1CPUが単位時間あたりに計算できる量はクロック数にほぼ比例すると思ってください。
もちろん高いほうがいいですが,2GHz以上あればそんなに困らないと思います。
また,「ターボクロック」というものが併記されている場合があります。これは,「複数コアを積んでいるけども,その中の1コアだけを全力で動かしたらここまで行くよ」という値です。並行作業ではなく,重いプログラムを一個動かす場合などに効いてきたりします。

3.消費電力について

消費電力は,特にモバイル用のCPUでは肝心ですが,消費者が選ぶ立場にあるケースはごく稀です。
説明しておくと,Intel Core,AMD Ryzenともに,末尾にUが付くモデルは超低消費電力モデルです。市場に出回っているノートパソコンは,この系統(もしくはその下位モデル)を搭載している場合が99%なので安心して購入しましょう。
一応,Core i7のような上位モデルを選択するより,Core i3のような下位モデルを選択したほうが消費電力的に有利な場合もあります。

4.世代間の差

CPUは年々改良されており,世代ごとに性能に差があります。
Windows10を快適に使うには,第8世代以降のIntelか,AMD Ryzen(新しいので世代は気にしなくていい)が良いと思います。
Intelは最新の第10世代からグラフィック性能が強化されたので,外部への映像出力も強くなっています。お金に余裕があれば最新もおすすめです。
ただし,Ryzenシリーズは同程度のグラフィック性能を持っていて安い(すごい!)のでかなりおすすめです。IntelはRyzenに対抗してグラフィック性能強化に乗り出したという説もあります。
余談ですが,筆者は第2世代Intel CPUのノートPC(2011発売)にLinuxを入れていますが,快適に動いています。(電池は一時間と持ちませんが)

結論・選ぶべきCPU

選ぶべきCPUは8世代以降のIntel CoreシリーズかAMD Ryzenシリーズです。
古いものを安く買うのもいいですが,結局使える期間が短くなります。パソコンを買うのはデータ移行などもあり荷が重いと思います。どうせなら新しくていいものを買うのはいかがでしょうか?

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