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波羅ノ鬼(ハラノオニ)という存在について

はじめに

初めてnoteを書くにあたり、何について書こうかと考えたら、波羅ノ鬼(ハラノオニ)さんが真っ先に浮かんだので、彼女について以下に記そうと思う。

波羅ノ鬼(ハラノオニ)
YouTubeチャンネル

Twitterアカウント

virtual artistと称する彼女のチャンネルに投稿されている動画は、オリジナル曲が1曲(その他に未発表の曲が2曲)、歌ってみた動画が3曲である(10月15日現在)。一度耳にすれば忘れられなくなる魅力に溢れた歌唱力と表現力を持つ彼女であるが、その背景の情報は著しく少ない。私はハラノオニさんの最初のオリジナル曲である「余命宣告」を聴き、歌詞に強く共感した。そして彼女のバックボーンに興味が湧いたので、このnoteを書くことにした。
なお、本note中の画像は全てハラノオニさんの「余命宣告」のMVから拝借している。

波羅ノ鬼(ハラノオニ)さんの紹介

彼女の人となりや、今までの活動は以下のnoteに綺麗に纏められている。このnoteは9/22にハラノオニさんが出演されたDIVE XR FESTIVAL後のものであり、9月までの彼女の事を知るには最適であるので、是非とも一読していただきたい。

下記はハラノオニさんが初めて表舞台に出た「第2回アルテマ音楽祭」が紹介されているnote。音楽祭のアーカイブでしか聞くことができない未発表曲へのリンクがある。未発表曲は「余命宣告」とは雰囲気がガラッと違いつつもメッセージ性の強い曲なので、「余命宣告」と合わせて聴いていただきたい。

個人的にハラノオニさんの好きな所の一つとしては、嫌いなものに『豆/桃/雉/猿』と鬼の苦手な物テンプレートが続いている中で、好きな動物の一つが『犬』という所である。犬好きの彼女はときおり柴犬関連のアカウントのツイートをリツイートしている。その見た目と歌声からクールなイメージを持たれるかもしれないが、意外にもお茶目さんである。
#ハラノオニかわいい (流行れ)

余命宣告

『私が私であることを証明するために。』

「余命宣告」はオリジナルの1曲目にふさわしい、鬼である彼女の存在証明の曲である。後述する文章の助けになるので、まずはMVを見ていただきたい。
この文章は「余命宣告」のMVを紐解き、ハラノオニさんの事を少しでも自分で理解するために、そして彼女を誰かに知ってもらうために書いたものである。以下からの文章は「余命宣告」のMVから彼女の事を知れる部分を切り取り、歌詞と絡めて展開する。
なお、本文章は「余命宣告」の歌詞もメロディも見事にぶっ刺さった"一人のオタクの見解"であることをあらかじめ記しておく。

余命宣告/波羅ノ鬼
余命宣告 待つ列 眺めながら 歩いていた
私は今 どの辺? 残されてる時間はどれくらいなの
路地裏から こっち見ている 過去の自分 見ていない振りでさ
ずっと下手な作り笑いで 話してた『大丈夫』
殺してしまえばいい 嘘つきな自分はね
来世にさ 押し付けて 逃げよう 
好きなように生きて 好きな歌 歌いたい
妄想に時間だけが減る また同じ大丈夫 繰り返すの?
「ねぇ、君だってそうでしょう 本当の自分 解って欲しいくせに」
靴の紐が解けて 転ぶような 人生でさ
私はまた 駄目みたい 気付けばまた 路地裏に戻ってる
あの日傍で歌ってくれた 歌をいつか忘れてしまう前に
もう一回 心の声に従って生きたいの
殺してしまえばいい 嘘つきな自分じゃさ
本当に欲しいもの 失う
呪縛から逃れて 好きな歌 歌いたい
それだけが私の存在証明
吐き出した黒い嘘 自分のために 呼吸してたの
「変わり者の私を 横目に過ぎ去っていく」
「ある人間は笑う」
「こんなところで歌うなって迫る」
「だけどもうこれくらいしかないんだ」
「これを譲ったら私は私じゃないと思うから」
「私が私である証明を」
夕暮れ迫る頃 昔を思い出すの
この手にはまだ何もない頃
踏み出すと決めたら 震えだす左心房
嬉しくて泣いてしまいそうだ
殺してしまえばいい 何言われてもいい
嘘つきな私はもう死んだよ 辛い時はちゃんと
口ずさめ メロディ 唄うほど上手になるでしょう?
怖くても唄うだけ 何度だって
「貴方だってそうでしょう?本当のことを聞かせてよ!」

1枚目

①はハラノオニさんの現在の姿。鬼の名を冠する彼女であるが、その頭に角はない。一方、②の幼少期の彼女には1本だけ角が生えている。2番では幼少期の彼女がとある女性と一緒に映っているが、その女性には角はない(③、④)。この女性がハラノオニさんの母親or育ての親など不明であるが、前者と仮定すると、彼女は鬼と人間のハーフゆえに角が1本しかない。などが予想される。

2枚目_2

いずれにしても、彼女は鬼の中でも異質な存在である可能性があり、幼少期に同族の鬼から迫害を受けていたことが窺える(⑤)。その結果、彼女の特徴的な1本の角は破壊されてしまった(⑥)。その辛い境遇ゆえに彼女は自分を偽り、逃げ出したのは無理のないことだろう(⑦)。1番のサビでは偽りの自分と決別する気持ちを歌っているものの、自問自答程度にとどまっており、その表情からはいまだ不安が見受けられる(⑧)。

3枚目

自分の本当の気持ちはわかっているが、彼女はまだ過去の呪縛に縛られていることが2番の歌詞から汲み取れる。そんな彼女を照らすのは前述した女性と大切な歌であった。大切な思い出と自分の存在証明を守る為に、彼女は再度気持ちを奮い立たせて歌う。
2番とラストのサビで印象的なのは、1番のサビと対比になるような構図になっていることである。⑦と比較すると⑨では、偽りの自分から脱却するために歯を食いしばり、逆風に立ち向かうように走るように映る。⑧と比較した⑩では、サビを強い表情で歌っており、彼女の気持ちの変化が窺える。

そしてこの対比表現の中で、私が最も印象に残ったのは、ステージのような場所でスタンドマイクを使って歌うシーンである。一瞬しか映らないために見逃してしまいそうになるが、⑪、⑫の画像の右側に注目していただきたい。⑪の2番のサビでは因縁である鬼達が彼女の周りにはびこっている。⑫のラストのサビでは鬼達がいなくなり、その場所には別の物が立っている。

『鬼に金棒』

そう。鬼の武器の代名詞である金棒が、鬼がいた場所に突き立っているである。これこそ、ハラノオニさんが自分自身の最大の武器(歌)で過去の因縁を克服した瞬間であると考える。このオチサビからラストにかけての彼女の想いがふんだんに込められた歌詞が途轍もなく良い。

以上のことから、「余命宣告」はハラノオニさんの存在証明のための歌であると同時に、我々から見れば彼女の過去から現在までを垣間見ることができる曲であることが言える。

ハラノオニさんのチャンネルにはもう一つの「余命宣告」がある。アコースティックver.の「余命宣告」も大変素晴らしく、彼女の高い表現力によって生まれる違った味を感じられる楽曲になっているので、通常ver.と合わせてハラノオニさんの魅力を余す事なく感じていただけると嬉しい。

おわりにあたって

現在、ハラノオニさんはツイッター上で、
#ハラノオニリクエスト
というタグを使用して、弾き語りをする曲のリクエストを受付けている。1日1曲。9月から始まった弾き語りもすでに40曲を超えた。弾き語り曲は下記のハラノオニさんのモーメントに纏められている。
#ハラノオニリクエストは現在も受け付けているので 、興味がある方はリクエストしてみると良いだろう。運が良ければ、貴方の好きな曲を歌っていただけるかもしれない。

10/14にはツイッターにハラノオニさんのプロジェクトらしきアカウントができた。気になる方はチェックしておくと良い。

今後、彼女がどのような活動展開をしていくか私個人も注目しているところだが、おそらくアルテマ音楽祭で歌った未発表の2つのオリジナル曲が投稿される可能性が高い。2曲とも彼女の強い想いが込められた作品であるので、いちファンとして投稿されることを待ち望んでいる。
これからの彼女の活動を楽しみにしつつ、微力ながら応援する思いを込めて筆を置かせていただく。

2019.10.15
Kei_Waga(@k_waretuma)

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