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【詩集】想イノ欠片タチ

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つきの、のカクヨム公開詩集の中から選んだ一篇にイラストや写真を添えたものを集めました。 随時追加中。
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2021年4月の記事一覧

「小さきものの詩」

名はあれど この広い世界の中では それは知らるることもなく 無数の中の一粒(ひとり) けれども…

つきの
3年前
18

「病むひとの」

病むひとの やるせなさ 思うようにならぬ この心と身体 片手にこんもりと小山をつくる薬 眠…

つきの
3年前
17

「腰痛哀歌」

なんでこんなことになっちゃうのかなぁ、と 布団に横になって天井を見ながら 腰痛が酷くなっ…

つきの
3年前
21

「風の行方」

風が吹いている 深い深い底で 止まないその音を 膝を抱え聴いている 見えないものなら わかっ…

つきの
3年前
17

「多分、キッチリとは終われない」

多分、キッチリとは終われない そんなふうにキレイに終われればいいけど 直前にはせめて身綺…

つきの
3年前
25

「鞄」

わたしがいつも持っているのは鞄 華奢なバックではなくて しっかりしていてシンプルな大きい鞄…

つきの
3年前
23

「豆苗の森」

再生栽培してる豆苗が ひょこっと若葉を伸ばしてきて 何だか嬉しくなる朝 せっかちな若葉 のんびり屋の若葉 それぞれ違って色々あって 水をかえながら 元気に伸びてね、と 話しかけたりして 背比べするように 若葉たちが揺れて もうすぐできるだろう豆苗の森 わたしはうっとりと 萌黄色の森を夢想する 【詩集】「黄昏月幻想」つきの より

「化粧」

そういえば もう随分と歳を重ねてきたけど 人生の中で ちゃんとお化粧していた期間は どれくら…

つきの
3年前
23

「ひとのこころ」

信じることは尊いけれど 信じすぎないようにしようとも思う 信じすぎると何気ない瑕疵さえ 不…

つきの
3年前
13

「エゴイスト」

わたしの弱さを わたしは思い知っている わたしの卑小さやエゴを 隠しきれもしなくて わたしは…

つきの
3年前
11

「心を開いて」

俯いて俯いて それでも その視線の先で 何かを見つけることもある ふと顔を上げて そうして …

つきの
3年前
11

「螺旋階段のように」

窓を開けたままで うたた寝していたようで いつのまにか外は 薄闇に覆われていた 小さく震えて…

つきの
3年前
19

「エール」

どうして、と運命というものに 問いかけたくなる日がある 逃げ場のない苦しみ 身体という檻に…

つきの
3年前
14

「おはよう野菜スープ」

少し早くに目が覚めたから 残っている野菜が傷まないうちに 野菜スープを作ろう キャベツ、豆苗、人参、玉葱、ジャガイモ ベーコンに椎茸、しめじ、エノキも コンソメ入れたらいい感じでグツグツ 隠し味は少しの醤油、それから塩コショウ 美味しくなぁれ!とオマジナイ 湯気の向こうでみんな踊ってる 湯気のこっちでわたしも鼻歌 おはよう野菜スープ 今日は晴れて風も凪いでるよ 優しい一日になりますように 【詩集】「三日月想詩」つきの より