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先生フル動員!島ゼミ

日時:2021年5月20日
場所:大島中学校
学年:全学年
概要:メンタリング
コーディネーター:加藤・成宮・三浦

5月20日、大島中学校で島ゼミの個別相談会を実施しました。
大島中学校では、探究学習のことを「島ゼミ」と名付け、全学年それぞれが個人課題に取り組みます。

学年共通の島ゼミのテーマは、
「30年後の大島に伝えよう」
〜大島の良さを未来に伝えるために、今自分ができることを考えよう〜

生徒は未来の大島のために考えたテーマをそれぞれ用意して相談会に臨みました。

相談会は、以下のように進めます。

① 相談役が自分のブース(机)に座って生徒を待つ
② 生徒は各ブースで、島ゼミ個人課題について、現段階での自分の考えを説明する
③ 生徒の説明内容を基に質疑応答をする。生徒はその内容についてしっかりとメモする。
④ 生徒は①〜③の内容を3〜4人程度の相談役と行う。持ち時間は1回約8分、間に移動時間が2分入る。なるべく空いているブースを見つけ自分で移動する。

今回の個別相談会のアドバイザーとして、学年の先生だけでなく校長先生や教頭先生をはじめ、参加可能な全ての先生が総動員で対応します。

また、外部からはコーディネーターだけでなく、なんと、PTA会長様も相談役として参加します!

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「十八鳴浜と小田の浜を綺麗に残したい!浜に落ちているゴミを知りたい」
「方言を伝承させたい」
「大島の食材を広めたい」
話を聞くと、どの生徒も大島のことが好きだと語ってくれました。

また、現在連続テレビ小説「おかえりモネ」が絶賛放映中ですが、モネの出身は気仙沼大島がモデルになっています。

「空の気象と地震の関係について知りたい」
「牡蠣養殖は震災で何が変わったか調べたい」と、
モネやみーちゃんのように、水産や気象をテーマに扱う生徒もいました。

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今回の相談会では「なぜそのテーマを設定したの?」
という言葉を意識的に生徒に投げかけました。

現時点でのテーマや相談内容は、対象や課題が見えておらず、全体的にぼんやりしています。
そんな中、設定した理由を聞くと、生徒それぞれの背景が見えてきました。

「浜にゴミが落ちているのが気になっています。」
「空がすごく好きです。」
「実家が牡蠣養殖をしていて、震災で大変な様子を見ていました。」

自分が気になっていること・好きなことを話す際、とても楽しそうに話してくれたのが印象に残っています。
まずは、自分の興味関心があることから探してみると、やりたいと思えるテーマが見つかるかもしれません。

また、一度に様々な先生からフィードバックをもらうことは、とても貴重です。
相談会では、どの先生のブースにも相談待ちの生徒で溢れていました。
校長先生や教頭先生、さらにPTA会長との会話は新しい気付きを与えてくれるかもしれません。

今後は学年を超えて生徒と先生が交わるだけでなく、地域も巻き込んだ仕組みづくりを考えていければと思います。

(文・気仙沼市探究学習コーディネーター 三浦亜美)

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