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違いが分かりますか?「内掛け」「外掛け」

今日は、利益の計算に使う「内掛け」と「外掛け」の違いを解説します。
今日、業務のなかで「内掛け」と「外掛け」の話が出た際に、私自身違いが分からず、調べることにしました。

■内掛けとは?

内掛けとは、原価に対して利益を計算するときの計算です。

計算式は原価に希望する割合数字を掛けます。
「 原価 × (1+希望利益の割合) = 売値 」

内掛け3割なら
原価1,000円×1.3=売値1,300円

内掛け5割なら
原価1,000円×1.5=売値1,500円
といった価格設定になります。

1,000円の1割は100円なので、
3割なら300円、5割なら500円の利益が
原価1,000円に対して乗ることが分かります。

■外掛けとは?

外掛けとは、販売価格から利益を計算していく方法です。

計算式はこのようになります。
「 原価 ÷ (1-希望利益率) = 販売価格」

原価1,000円の商品に対して、3割の利益を乗せたい場合は
1,000 ÷ (1-0.3) = 1,429円(小数点 四捨五入)になります。

売値(1,429円)- 原価(1,000円)= 429円 の利益で
利益(429円)÷ 販売価格(1,429円)= 30% = 3割 となります。
これで外掛け計算式で求めた販売価格で3割利益が確認できます。

外掛け計算は原価を(1-希望利益率)で割ればすぐに答えが出ます。
3割なら (1-0.3) = 0.7 で、
5割なら (1-0.5) = 0.5 で割るだけで価格が算出できます。

外掛け価格設定のメリットは
利益額が即座にわかりやすいことにあります。

外掛け3割の場合であれば100万の売上時の粗利益は30万となります。

■まとめ

簡単にまとめます。
原価から粗利を考える計算が「内掛け」、売上から粗利を考える計算が「外掛け」となります。

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