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【SL理論】これが新しいリーダーシップ

先日、2021年に必要になるビジネス用語について記事を書きました。
その中で出てきた「SL理論」について調べ、まとめます。

■SL理論とは

S:Situational(状況に応じた)
L:Leadership(リーダーシップ)
状況対応型のリーダーシップのこと

■過去のリーダーシップ論

過去1940代までは、「リーダーシップは生まれながらに持つ特質である」とされていて、天性とされていました。(リーダーシップ特性論)

その後、第二次世界大戦頃には「リーダーシップは、習得できるものである」と少し理論が変化しています。(リーダーシップ行動論)

上記の2つには、リーダーシップには最善のスタイルがあるという考えが元となり「こうなったらリーダーシップがある人だ!」と考えていました。

しかし、最近では「リーダーシップは状況に応じて取るべきスタイルが異なる」というSL理論が展開され、今に至ります。

今回はこのSL理論について、どういう理論なのか解説します。

■状況対応型リーダーシップとは

SL理論は、状況対応型リーダーシップと言われています。
先にも述べたように、SL理論は「リーダーとはこれだ!」と1つのことに限定ができないという理論です。

「状況対応型」はなんの状況に対応するのか、それは部下の状況です。

部下には次のような3人がいるとします。
新人・中堅・幹部(ベテラン)

リーダーはそれぞれに対して同じような伝え方、教育をしても伸びたり伸びなかったりします。
リーダーはそれぞれに対しこのような対応が必要かもしれません。

新人:早く一人前に育てるために少しきつくても一から育てる必要があるかもしれません。
中堅:相談を受けながら、細かな指導が必要かもしれません。
幹部:権限を委譲し仕事を任せることで、大きな成果が期待できるかもしれません。

このように、部下の状況によってリーダーシップが変化します。

SL理論では、リーダーシップを4つに分けて説いています。

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①指示型
援助的行動は少なく、指示的行動を多くします。

②監督型
指示的行動から徐々に離れていき、援助型行動を増やしていきます。

③援助型
指示的行動は減らし、業務を任せ援助を行っています。

④委任型
権限を与えて業務を任せ、成果の報告を待つのみとします。

これは、部下の成長スタイルに合わせてリーダーシップを変化させていき、部下の成長は①→②→③→④と移行していきます。

SL理論は、リーダーが画一的に対応するのではなく、部下の発達度に応じてリーダーシップスタイルをしなやかに対応していくことです。

■まとめ

SL理論は、リーダーの資質ではなく、部下の成熟度に着目したリーダーシップのスタイルであり、状況によって「指示」と「支援」の2つの要素の必要性によってリーダーシップが変わることを論じています。

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