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さくらももこ最強説

「さくらももこ最強説」を唱えたい。
あらゆるクリエイターの中で、さくらももこ先生が「最強」なのではないか、という超個人的な持論だ。

自分は子供のころから、当たり前のように『ちびまる子ちゃん』
毎週家族で見ていたし、『コジコジ』も漫画で読んでいて大好きだ。

中でも、自分が特に強く惹かれたのは、さくらももこ先生の「エッセイスト」としての一面。

日常のなにげない場面を切り取り、おもしろおかしく文章にする。
言葉のチョイスや構成にセンスが溢れまくっている。
高校生のときに『もものかんづめ』を初めて読んで以来、声を出して笑う
読書体験はさくらももこ作品が一番だった。

ここで、表題の説を唱えたい。


まず、あらゆる表現方法の中で、一番高度で難しいことをやっているのは「文筆家」だと思う。
映像を撮る、音楽を作る、コント・漫才を演る、演劇を演る、絵を描く、
写真を撮る・・・。
様々な「表現」がある中で、五十音の羅列のみでひとを感動させ、
価値観をも変えさせる。
この、要らぬものが削ぎ落とされた「文章を書く」という表現が一番繊細で
高難度だと考える。


そして、それとは別に、ひとに与える感情の中で一番高度で難しいのは
「笑い」
だと思う。
感動させる、泣かせる、怒らせる、悲しませる、楽しませる、寂しくさせる・・・。
様々な「感情」がある中で、「笑わせる」という行為が一番針の穴を通すような緻密な技が必要で、水物で、明確な理屈も無い。最高難度だ。


以上のふたつの理論から考えるに、「文章で笑わせる」表現をやっている
人物がもっとも「難しいこと」をやってのけていることになる。
そして、自分が知る限り、そんな芸当を長年にかけて継続的にやっていた
人物は「さくらももこ」ひとりなのです。


・・・というのが、僕が思う「さくらももこ最強説」です。
異論は認めます。一番、難しい表現って「文筆家」なのか?
自分ですら、その時々で移り変わります。すみません。
とにもかくにも、さくらももこ先生は凄い!大好き!っていうことです。

自分の漫画がアニメになる。その主題歌。初めての作詞曲。織田哲郎作曲。
サビの歌詞が〈ピーヒャラ ピーヒャラ パッパパラパ〉って。
めちゃくちゃかっこよくないですか?
バカなかっこよさがありますよね。
だって、普通、鋭い詩書いてセンス良く思われたいとか考えるでしょう。
〈エジソンは えらい人〉って。
センス良すぎるよ。

最後に、『もものかんづめ』3部作はあまりに有名ですが、
『あのころ』3部作も傑作揃いでおすすめです。
一生、読んでいきます。


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