ディル (セリ科)
ディル (セリ科)
【効き目】
消化機能促進、食欲不振、リラックス効果、口臭予防など
ビタミンやミネラルを豊富に含み、消化を促すため、健康維持に役に立ちます。現代では薬効を求めるというより、葉を料理に活用します。フレッシュなものはよく洗い、サラダやピクルス、ドレッシングに散らしたり、バターに練り込んだりして、魚料理やジャガイモ料理に用いても。香りを生かすなら、収穫してすぐ使いましょう。ディルとは、セリ科イノンド属の1・2年草で、特徴のある香りと軟らかい茎をもっており、草丈は80~120㎝にもなり、茎は中空で多くの葉をつけます。
茎葉はさわやかな香りをもち、種子は刺激的な辛味をもっています。花は甘い風味があり、料理のアクセントとして使うと効果的です。茎葉は乾燥させることが困難なので、生のまま使用します。コップに入れて風の当たらない涼しい場所に置くと、3日間くらいは保存がききます。種子は乾燥させて、粉か粉末で使います。乾燥すると香りが、味が強くなります。ディルはキッチンハーブとして使われ、特に魚料理に用いられるほか、ピクルスにも使われています。ディルヨーロピアンと呼ばれるもののほかに、インドに育つディルインディアンという種類もありますが、一般的にはディルヨーロピアンが広く使われています。外観は同じセリ科のフェンネルとよく似ており、針のように細い葉をもち、黄色い小さな花を傘のように咲かせます。フェンネルとの違いは、茎が中空になっていることです。植物体全体に精油を含み、成分・量ともに生育によって変化することが知られており、熟した種子には精油が3~4%含まれます。アメリカでは、ディルは種子の収穫目的ではなく、ほとんどが精油の採取のために栽培されます。また、種子から溶剤抽出によって得られるオレオレジンも、食品分野に利用されています。
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※参考文献一覧
すすきちえこ、はじめてのハーブ手帖、メディアパル、
2020、p94
わかさの秘密
https://himitsu.wakasa.jp/contents/dill/
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