あとがき
この論考を思いついたのは大学生活が終わる頃でしたから、かれこれ30年ほど前の話になります。
実を言えば、それから何度も書き始めてはあきらめ、書き終わっては書き直しをしてきた苦難の論考です。
ことさら難解な理論を展開しているわけではないのですが、問題は「70年代のテレビマンガ」と「近代美術史」という、異なるジャンルの双方を記述しなければならないことでした。
つまり、誰かが誰かに似ていることをわかっていただくためには、その双方を思い浮かべてもらえるようにしなければならない、という困難さです。
その達成がどこまでできたかは読んでくださる方にゆだねるしかありませんが、挑戦的なアプローチだったとの自負はあります。
何か一つでも琴線に響く考え方があったとすれば幸いです。
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39字
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