見出し画像

あなたは不死を望みますか?

<2,038文字>

先日
初めて東京ステーションギャラリーに
足を運びました。

東京駅の丸の内側
北改札ホールの2階と3階にある美術館です。

 
前々から気にはなってたんですが
東京駅には普段いかない場所がけっこうあります。
 
ステーションホテルも気になっています (^-^)


あらためまして

時代の迷子をやさしくみちびく
人を大切にする経営道の地蔵こと
スギオカです 😊

 

 

さて、東京駅の話はいいとして・・・

 
数日前から
おもしろい本を読み始めました。


以前、劉慈欣氏の『三体』について
ふれたこともあるので
「またもやSFか?」
と思われたかもしれませんが

タイトルの通り
こちらはれっきとしたビジネス書です。

 

2013年の秋に
Googleが壮大な計画に出資をした
ニュースが流れました。

世界中の地図をつくり
車の自動運転に手を出したと思ったら

『今度は命の地図なのか?!』

と、言われたものです。


しかし、

このプロジェクトに関するガードは固く
本国アメリカでも、その後
ほとんど情報が出てきませんでした。

 
であれば
なおさら日本では話題になりません。

きれいに忘れ去られていた
と言っていいでしょう。

 
そこに登場してきたのが、先の本です。

 
そのプロジェクト(Calicoの内幕)を
丹念に追いかけたレポートで

アメリカが誇る最先端の知性たちが
『不老不死の問題』
大まじめに取り組んでいる様子が
克明に記されています。

 
圧倒的な、お薦め本です 😊

 

ところで

このプロジェクトを率いているのは
アーサー・D・レビンソンという人で
Appleの会長です。


スティーブ・ジョブズの後継者としては
ティム・クックの名前がよく出てきますが

レビンソンはIT業界において
クック以上の影響力を持っています。

 
彼は、Appleだけでなく
2004年から2009年まで
Googleの取締役も兼任しており

医療会社(バイオベンチャー)
Genentechの元CEOでもありました。

 
要するに
まあ、ものすごい人なわけです 😊

その人が台風の目なんですね。

 

 
思えば

コンピューターの処理能力が
指数関数の境い目(ニーポイント)を
曲がったのは2010年頃でした。

 
以降、コンピューターは
ものすごい勢いで進化をしています。


で、その間
日本は何をしていたかというと・・・

 
東日本大震災への対応で

とても『新しいこと』
目がいく状態ではなかったんですね。

 
もちろん、局所的には
さまざまな分野で最先端の研究も
続けられていました。

 

ただし、総体としては

『以前の状態にもどすのか?』
『いや、もう戻れないんじゃないか?』

という議論が主流でした。

 

そして、その後も
そうした議論の傾向は続きます。

 
・原発問題
・オリンピック問題
・コロナ問題・・・

 
『新しいことにチャレンジしよう!』
という対話は少なく

『一度決めたことを辞めていいのか?』
という議論が延々とくり返されたのです。


その間に
アメリカと中国は
ドンドン新しい分野を開拓していった

というのが、ここ10年の構図と言えます。

そりゃ、差も開きますよね(涙)

 
では

日本はどうしたらいいのでしょう?

 

わたしは
きちんと足元を見ることから
始めるのが得策だと考えています。

正しい現状認識ですね。


わかりやすいポイントの1つは
中国に対する認識の間違いです。

 
特に年配の方の多くは
『中国は日本よりも遅れている』
と信じ込んでいますが

今や、周回遅れになっているのは
残念ながら日本なんですね。

 
ほぼ、あらゆる分野で
日本は中国の後塵をはいしています。

 
お家芸と思われているアニメですら
日本の会社が中国企業の下請けになる
状況が生まれているのです。

アニメ鑑賞の世界的トレンドは
ネット配信になってきていて
中国企業はその流れに
しっかりと乗っています。

 
だったら、日本も負けじと・・・

 
という 
比較でやる気を引き出す方法からは
そろそろ脱却した方がいい

と、わたしは感じています。

 
明治維新や戦後の復興を支えた
多くの先人に深く感謝はするものの

そこで弾みにした嫉妬のエネルギーこそ
今日の失速の真因だからです。

 
『敵』をつくって生まれるやる気は
愛ではなく憎しみに通じています。

その道筋だと
『人を呪わば穴二つ』にしか
行きつかないんですよね。

 

テスラは、アメリカ人だけのために
自動運転を開発しているわけでは
ありません。

Googleは、アメリカ人だけのために
不老不死の研究に出資しているわけでは
ありません。

 
彼らが掲げている旗は
人類全体を包む大きさを持っています。 


わたしが見習いたいと思っているのは
そのヴィジョンの大きさです。


早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切ですね 😊


ところで
『死を意識するからこそ生が輝く』
とも言えるわけですが

元気でずっと楽しい生が続くんだったら
長く楽しみたいと思うのも人情ですよね。

 
『長生き』について気になった方は
こちらの記事もあわせてどうぞ 😍 ▼▼▼


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?