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日本は「人生の自由度」が高い国か?

<2,174文字>

実は、デンマークという国には
とんとご縁がなくて

『アンデルセン』と聞いても
パン屋さんが最初に思い浮かびます (>_<)


そこは広島生まれなので
大目に見てください m(_ _)m
※ アンデルセンは広島発祥の会社です

あらためまして

時代の迷子をやさしくみちびく
人を大切にする経営道の地蔵こと
スギオカです 😊


さて、人魚像と地蔵の不思議な組み合わせは
いいとして・・・ (^-^)


日本の幸福度の低さは
ひんぱんに指摘されることです

根拠の1つは
毎年、国連の調査機関によって発表される
『幸福度ランキング』

日本は常に50位代の半ばくらいでしたが
2021年の順位はさらに下がって62位でした



審査項目は以下の通りです

1.一人当たり国内総生産(GDP)

2.社会保障制度などの社会的支援

3.健康寿命

4.人生の自由度

5.他者への寛容さ

6.国への信頼度


日本は特に
「人生の自由度」と「他者への寛容さ」
低いと言われています


順位は順位として
『いやいや、わたしたちは十分幸せですよ』
と言えれば善いのですが

『まぁ、そうだよね・・・』
とションボリしてしまうのが
実情ではないでしょうか? (>_<)



一方、幸福度ランキングの上位は
フィンランドやデンマークなどの
北欧諸国が常連となっています


では、それら幸福度の高い国と
日本の違いは何でしょう?


もちろんいろんな切り口があるわけですが

上記「人生の自由度」という点で
考えてみましょう


わかりやすくイメージしていただくために
一旦、士農工商という身分や職業が
固定されていた時代と比較してみると

今の日本は、かなり『自由』と言えます


生まれた時から
職業が決まっている状況は特別で

基本的には
どんな職業についても構いません

また、転職も自由です



ただし、それでは
『転職や起業に対して不安がないか?』
と問うならば

自由度の低い状況が浮き彫りになってきます


だって
転職も起業も、怖いものだからです


それでも、昨今では
『やりがい』『天職』
『人生は一度しかないぞ』といった言葉で
背中が押されるわけですが

怖いことには、変わりありませんよね (>_<)

実は、幸福度の高い北欧諸国の特徴は
その怖ろしさが小さいことなんです


社会的なセイフティーネットが整っているので
失敗しても即座に『死』にはつながりません


その分
転職や起業に挑戦的に取り組めるのです


本来的な意味での
『人生の自由度が高い』とは
『安心して人生の選択ができる』
ということなんですね


また、正しい選択をうながす
教育制度も充実しています



一方、日本の場合は
そこを精神論で越えさせようとしたり

企業にセイフティーネットを
負わせようとするために
人財の流動性が低くなっているわけです


国家全体で見た場合の
『適材適所』が阻害されているため
結果的に国力も凋落の一途をたどっています


わたしは
家族的な企業経営を善しとしていますが
それは『日本の状況が厳しいから』
という認識と抱き合わせの考えです

もし、国家という
さらに大きな『家』に安心感が高ければ
全体としての健全な流動性は高まり
幸福度も高まっていくことでしょう



ただし
社会的セイフティーネットの原資は税金です

つまり
それを整備している国の税率は高いんですね


その意味では
単純に政府に文句を言えば済む話ではなく
国民全体の意識変革が必要ですし

日本の場合は、終戦処理の一環で
著しく国家意識を解体されたことへの
歴史認識も大切です

そこは感情が燃えやすいところなので
ここでは深入りしませんが

『国家』というイメージ自体が
弱体化していることも機能不全の一因ですね



ともかく

ことは単純に
「人生を自由にいきましょう」
「人に寛容でありましょう」

という呼びかけだけで解決する話ではなく

もう少し構造的な問題です

それでは一体
どうしたらいいのでしょう?


勇気づけられるのは
フィンランドにせよ、デンマークにせよ

20世紀の初頭にはかなりひどい状態にあり
そこから興隆した歴史を持っていること


最初から恵まれた状態にあったわけでは
ないんですね


特にデンマークは資源が乏しく
国民のセルフイメージも
ムチャクチャ低くなっている国でした


しかし

植林を行うことで国土を改造し

ニコライ・フレデリック・グルントヴィの
教育思想によって共同意識を高めました


グルントヴィの活動において
特に重視されたのは
『生きた言葉と相互作用による対話』
でした


ラテン語至上主義的な
(要するに小難しく)
一方通行的な教育をしりぞけ

日常的な話し言葉による対話教育を
大切にしたのです


要するに
『双方向のやりとり』だったんですね


権威をふりかざして
無理やり教育をするのではなく

双方向に楽しく指導をすれば
明るい道がひらけます


わたしはそれこそが
日本が再生していくための
最初の一歩になると思っています

 

早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け

みんなで行くには進め方が大切です 😊



最後までお読みいただき
ありがとうございました。
 
 
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と思っています。


今回の文章は
理念かるたプロジェクトの機能に関する
論理的根拠とも言えます

『理念かるた』
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