PTAのおかしなところをなんとかしたい方への遺言シリーズ <思考力が自分より弱い人が多いなと感じた時の進め方>

遺言シリーズを書き始めてから、忙しくなってしまって時間が開いてしまいました。そして、Covid-19感染拡大を抑えるために学校が休校するなど、普段とは違った環境になっています。なので、今まで通りのPTAから変えられる機会でもあるのですが、ベースが旧態依然な状況なので、うまくいくいかないがあるのかなと思います。

今回のテーマは「誰もがみな思考力が高いわけではない」になります。「考える力」って普段から養っていかないと身につかないと思っています。
なので、そんなことをする必要のないくらい平和で安定した生活した人には「考える」必要もないので、当然ながらその力はなくなっていきます。

PTAに気づいたら入会していて(入会届も書いてないのに)、「ルールだから」という理由で委員とかまたは役員をすることになったりというのが、全国各地で起きてて、毎年春先になると話題になるのですが、すでに原因も改善策も出ているのに、なぜ変える行動をしないんだろう?って、思います。

私の例で行くと、
・免除の理由を述べて他の保護者が認める認めないを判断する
・必ず何か委員か役員をしなければならない
・前例踏襲で進める
という、文字にすると「昭和の時代か」って思えるようなくだらないものを全部なくした(というより、そんなの必要ある?って投げかけて変えていった)のですが、前例踏襲の方が楽だからということで、無理して無駄な行事をやってしまう親ばかりで、不思議で仕方ありませんでした。

あるとき、保護者からこんな投書がありました。
「考えることが苦痛です」
学習指導要領では「思考力」「表現力」など、詰め込み教育では得られない力をつけることの重要性を示してるのに、親がこれではなぁと思いました。

どうも、考えることよりも奴隷のように、服従している方が楽だと思っている親が多いと感じています。そうじゃなかったら、くだらないPTAのしきたりはさっさと駆逐されていると思いますし。
「考えて行動する」って「何も考えずに服従する」よりもエネルギーを使うので、服従を選択した方が楽なわけです。
PTAをなんとかしたいと思う人にとってはある意味「奴隷解放運動」の様相になるのですが、奴隷側が「私たちは自由になりたくないので奴隷がいいんです。奴隷解放運動なんかされると迷惑なんです!」
って言ってるようなものなのかなと感じました。
そういう状況をずっと見ていると「思考力がない親ばかり」って切り捨ててしまうのですが(私が1年くらいそうでした)、冒頭に書いた通り、考える機会が大人になって減ってる人には、思考力が自分と比べて、同じではないということなんだって、ある人から指摘を受けて納得しました。

じゃあ、そんな状況下でPTAをなんとかしたい人はどんなことをして、もっていきたい方向に周りを誘導させるか。1150文字ほど書いてようやく本題です。

「圧倒的に違いがわかる2択を準備する」

何かを変えるときには、現状と変更後という2つの世界が出てきます。
その見える世界が圧倒的に変更後の方がよければそっちに人は行くわけです。しかも、少々の痛みと苦労があっても流れるというのがあります。

本校の例では、読まれない白黒の広報紙をカラーにしたのですが、その時はまさに圧倒的な違いの2択で変わりました。
白黒:
原稿はそれぞれ手書きとパソコンで作成し切り貼り、印刷はPTA室の印刷機。製本は部員が頑張って作業
利点:パソコンが苦手な人もできる
懸念点:修正が大変(糊付けとかしてるから)、印刷と製本で学校に行く必要がある
カラー:
利点:家でもできる、カラーで見やすくなる、印刷業者に出すので、製本作業が不要
懸念点:パソコンできない人が大変

当時の広報部員のモチベーションは「印刷、製本作業がやらなくていいなら、パソコン覚えて広報紙を作る」でした。
前年度踏襲でもないところに暗中模索で始めたのですが、(しんどかったはずですけど)白黒には戻せないという結果になりました。
子どもがよろこび、作った部員(基本ママさん)が子どもにどや顔できるからでもあります。

そんなわけで、圧倒的な違いがでる、変えた方が絶対良いと思わせる2択を準備すると賛同が得やすくなると思います。

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