PTAのおかしなところをなんとかしたい方への遺言シリーズ <PTAをなんとかしようとする人とそうじゃない人が見てるPTAの視点が違うから話が噛み合うわけがない>

PTAをなんとかしたいと思う人が、「これっておかしいよね」「これって変こういう風に変えた方がいいよね」って周りに言っても賛同してくれることって多くないと思います。
多かったら、同じようなPTA問題がずっと続くことはなくて解決してそうですからね。
さて、今日の話はPTAが抱える課題をずっと考えて行動した人とそうでない人で見てる視点が違うことを感じたので書いてみます。

転校がきっかけで別のPTA組織を見ることになった

子どもが今年から同じ市内でも別の学校に転校したので、別のPTA組織を見る機会が生まれました。そこの学校も学校組織の統合があったので新しいPTAができるということで、時代に即したPTAの在り方を作ってくれると期待していました。
ところが、そんな期待は始業式の時に配られたPTAのしおりを見て崩れ落ちました。令和の時代にできた学校のPTAがこれです。

令和になって新しく作った学校のPTAが昭和な感じがしてならない

画像1

※その他、委員の活動が良くない場合は代表者会議で履歴として認める認めないを判定することが規約に書いてあるのでびっくりしました。

私が会長をした学校と転校した学校のPTAの大まかな違いを表にしてみました。
個人情報保護法が改正されてから3年経過しているのですが、学校の名簿がPTAに流用されている、当然のことながらその許可を保護者にはしていない学校。そして、役員履歴カードには会員の住所や保護者や子どもの名前情報が書いてある(しかも、未就学児の情報まで書くように指示している)という内容。
同じ市内でもここまで違うのかと思い、PTA入る云々に学校に「個人情報法保護法違反ですよね。それをわかってやってるのですか?」と5月に校長に問いただしたところ、「それはやりません」ということなので、是正されることを信じているのですが、PTAによっては、スピード違反や飲酒運転のように「ばれなければいいや」って考えているのかなという印象を受けました。

PTA会長に質問をしてみた

同じ市内、しかも私がPTA会長でいろいろチャレンジしたことは伝え聞いてるところであるので、それを聞いても動かなかったんだということでどういう考えをしているのか、PTA組織として回答してほしいと依頼しました。
質問は5月から6月にかけて行ったのですが、PTA会長の個人的見解だけでPTAとしての回答は未だにもらえていないので、このまま何もないことにしたいのか、議論がまとまらないのかのかなと思います。
会長の見解は「昨年にいろいろ議論した結果」「おかしいところはあるかもしれないけど、今年はそれで行きたい」「今までの学校で問題になったことは一度もない」という、よくあることを言うなぁという回答でした。
そして、私の提案は「参考にさせていただきます」という「話はきいてやるけど、何もしないよ」ということを宣言するような文言で締められました。

PTAをなんとかしようとする人とそうじゃない人が見てるPTAの視点が違う

PTAあるあるな問題、課題を解決しようと働きかける人がどんなに話をしても「(表面上)問題起きていないからそのままでいい」「なぜ、変える必要があるのか」という人にはなかなか伝わらないというのが現状です。
なぜ、そんなことが起きるのか。私のこれまでの活動を横で見ていた妻がこんなことを言っていました。
「あなたとそこのPTA会長が見てるPTAの視点が違うから噛み合わないと思う。あなたはなんだかんだ言って、持続可能なPTAにするための在り方を考えているけど、そこのPTA会長は目の前を乗り越えればいいということで持続的な観点では一切考えていない」
なるほど、って思いました。大抵の方は「自分が終わればあとはどうでもいい」という考えの下でPTA活動をしているので、旧態依然で少々おかしなことでも、受け入れた方が楽だっていうのがあると思います。
PTAをなんとかしようとしてる人は、自分のことよりも学校とのかかわりやPTA組織としての可能性などを考えているので、そもそものPTAに対する着眼点が違います。
その状態であれば、いくら話をしても先に進むわけがないというわけです。
今回のケースの場合だとこんな感じかなと分析しています。

画像2

視点がそもそも違うので、運営の考え方も全く違ってきます。
実は私がPTA会長したところの前会長も、この転校した学校のPTA会長とほぼ同じ考えでしたので、これが標準なんだろうなと思っています。
そして、異口同音のように「問題があったことはない」というのです。でも、私が会長をした学校でアンケートをとったら過去のひどい話を告白していただいた保護者がいましたので、問題があったんだろうなと思っていますし、今回の学校のケースでは規約に「著しく活動をしてない場合は委員活動の履歴として認めない」って保護者が保護者を評価ことを記載してるので、過去にトラブルがあったからそんなことを書いてると思うので苦しい言い訳だと思っています。
「問題なく、誰もが進んでやってもらている」
とその会長が言うのですが、それが本当にできてるのであれば、
「じゃあ、役員履歴管理もいらないですよね。そうと言い切れるなら今すぐやってみろよ」
という問いかけができると思います。そして、そんなことできるわけないと思って、変な規約を作っているのですから、
「どうせ、保護者を信用していないんだから、そんなことすぐにできるわけないよなー」
という結論になるのかなと思います。
前の記事にも書きましたが、下手に性善説を並べるからおかしなことになるので、最初から「保護者を信用していないので管理します」と宣言しちゃえばいいと思うのですよね。その方が案外、会員の資質の底上げになっていいかもしれませんし。ある意味、反骨精神を煽るような形になるのでお勧めはしません。(私はこのやり方で人生生きてるので使いがちです)

PTAに対して見てる視点を合わせることからスタート

PTAをなんとかしたい人はまず、話す相手が見てる視点が自分と同じ視点かどうかを確認してから進めるといいかと思います。視点は相手に合わせるとおかしいことを肯定してしまう可能性がありますので、自分が見てる視点に合わせるように誘導してみてください。
それを丁寧に始めることで余計な時間をかけることなく、色んな議論(建設的で意味あるもの)ができると思います。
なかなか視点を合わせることが出来ない人が多いと匙投げて他のことをした方がいいかもしれませんが、人とのコミュニケーションでなんとかなるところじゃないかと思いますので、これからPTAをなんとかしたいと行動される方は相手と視点を合わせる(自分の方の視点に合わせてもらう)ことをしてみてはと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?