PTAのおかしなところをなんとかしたい方への遺言シリーズ <PTA運営の3要素を理解してどこをなんとかしたいかを整理する>

PTAについてなんとかしたい人、とにかくつぶすことを第一目的にしている人、普段のストレスのはけ口でPTAを叩いている人、それぞれいると思います。今回はPTAのどの部分を直したいと思っているかを理解することについて書いてみようと思います。
なぜ、そんなことを書くことにしたのかというと、「どこを直したいのかを明確にする」「相手に何を直すのかを明示する」「相手(PTA)に理解してもらう」ためになります。

なぜそこを直したいのか、理由をきちんと説明できる人は少ない!?

私自身も試行錯誤でやってきたので、まだまだ整理できていないのですが、PTAをなんとかしたい人、「これっておかしい」と叫ぶ人、それぞれが「何がおかしいからこう直してほしい」ということがきちんと整理できていないんじゃないかと思います。
よく出てくる話として「入会届の整備」「活動に強制はダメ」「免除理由を書かせるのはダメ」というのがあるあるで出てきますが、これってPTAのどの部分でなぜ直さないといけないのか、どこから直していくのがいいのか、というのをきちんと語れる人は、なんとかしたいと思っている人でも多くないのかなと思っています。
それだから、なんとかしたいと思っている人の中でも意見が分かれてしまってその人達の界隈でおかしな方向に行くという、不幸な結果が続くんだなと思っています。

PTAをなんとかしたいと思った時、どの部分に課題があるかを明確にする

どこの組織でもそうですが、組織運営にて会員向けには以下の3つを提示する必要があると思います。
1.組織に入る方法
2.組織のグラウンドルール
3.活動内容
例えば、テニスサークルに入るとして、
①どうやって入会するのか -->入会届を提出
②どんなルールがあるのか -->強い弱いで差別しない、入会したばかりの人が気軽に参加できる空気をつくる など
③年間でどんな活動をしているのか -->年に3回大会があるのでそれに向けて練習する、夏合宿がある など
というのを説明するかと思います。失敗するのはイメージだけで入ってしまって、入った後で「そんなの聞いていない!」ってなることですよね。

これをPTAで考えると以下のようになると思います
①PTAに入る方法 -->入会届を提出で入会できます
②PTAのグラウンドルール -->一人必ず一回は何か手伝いをする、時間があって余裕がある時に参加する、強制する、強制しない
③活動内容 -->旗当番、読み聞かせ、運動会の準備、広報誌の作成 など

こうやって書いてみると、PTAをなんとかしたい人がどこをなんとかしたいのか、その理由と対策方法を会員や役員に説明することができると思います。

規約ってどの要素を決めるためにあるのか?

PTAでは規約や会則といったものが制定されていると思います。PTAをなんとかしたい人はその内容を読んでいると思いますが、規約って上記の3要素のどこに当たるかというと、②PTAのグラウンドルールになると思います。
グラウンドルールなので、入会方法、構成メンバー、構成組織、選出方法(免除の儀式まで書いてるところはないと思いますが)など、組織の土台はどういうものかを書いているのに過ぎないと考えております。
規約に各部のことを細かく定義するようなこと(会議の数とか活動内容の詳細までとか)はしてなくて、「こんなことしまーす」レベルのことしか書いていないと思います。
規約は学校によっては入学式の後とかで配布する「PTAのしおり」に掲載して内容を確認できる機会があると思われます。本来はそれを読んで入会をするしないの判断の上、入会するっていうのがあると思います。それをしていない、それをやる理由を理解していないPTAがほとんどではないかと思いますが・・・

強制とか一人一回何かをするっていうルールはどこで決めているのか?

会員は必ず何かの役職につかなくてはいけない、とか一人一回何かお手伝いをするっていうルールがPTAによっては書いてあるところがあります。
これって、誰が決めたのでしょうか。例えば、PTAが多数決で決議するとすれば、これらのルールもそれに則って行うのが筋だと思います。
実際には、その時その時の役員や委員で決めてしまっているところが多いのかなと思います。なので、ルールはある特定の人物によって作られたもので、法令順守もなければ憲法にも順守していないことが、当たり前のように存在して続いているということもあります。
何のためにPTAがあるのかを説明できないPTAはあいまいなルールで物事が決定されていると思います。なので、憲法にも法律にも則っていないものは質問を複数行って、意義を確認した方がいいと思います。

活動内容って、どこで決めているか?

活動内容は、グラウンドルールの上に位置するものと考えます。なので、グラウンドルール(例えば、使ったものは元に戻す、帰る時は施錠をする、など)を遵守して行われるものが本来の在り方だと思います。学校のよっては細かく決めて実施しているところもあれば、目的に沿っていれば何をしてもいいということなど、活動内容に決まりはないと思います。なので、ここを改善したいとかっていうのは一番最後になるのかなと考えています。なぜなら、グラウンドルールの上で成り立つものなので、おかしなところがあるとしたらグラウンドルールになるためです。

なんとかしたいと思ったらどこから手をつけるのがいいのか

入会するにしても、入会届を持って対応する方が自分の意思で入会したという記録にならないし、入会の判断をするにもどういうルールで運営しているのかを確認したいし、もっというならどんな活動をしているのかを確認したいと考えるでしょう。なので、どこからってなると全部手を付けなければならないですが、PTAによって、「あいまいな入会をはっきりさせる」ことが先決というところと、「グラウンドルールを決めて、それをアピールする」ことが先決だと思ったら②が先になると思います。ただ、その時に何をもって入会とみなすか、ということになりますので、当然①の話も出てきます。
活動内容は実際にやる人が好きに決めればいいということで、一番最後になるかと考えております。

PTAをなんとかしたいと奔走されている方へ

あなたが一番なんとかしたいとおもっているところはどこですか?
あなたがなんとかしたいと思うその部分はなぜ、なんとかする必要があるのですか?
それによって、どんなPTAが待っているのでしょうか
こんな質問が来た時に理路整然と回答できるように、普段から行動してみるとよいかと思います。意外と、矛盾していたり、おかしな方向に行く可能性があるかもしれないです。一度、自身の活動を振り返るのも重要だと思います。


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