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Chat GPTとの付き合い方とライターとしてのキャリアの考え方

2022年の11月にChat GPTがリリースされて、瞬く前に普及しています。マイクロソフトの検索エンジン「Bing」にChat GPTが導入されて機能を拡充するのでは?という情報も話題になりました。

さて、このChat GPTは当方をはじめとしたライターにとってはチャンスでもあり脅威でもありえます。

  • 作業を効率化したり、品質を高めたりするうえで「チャンス」?

  • 記事作成の難易度が下がり、単価が下落するという意味で「脅威」?

調べ物やアウトラインのドラフトなどは高速化

調べ物やアウトラインの作成、ペルソナの絞り込みなどにはチャットGPTが有効です。うまく活用すれば、ライターの生産性は明らかに向上するでしょう。

チャットGPTは、短時間で文章を生成できるため、ライターの作業効率を向上させることができます。例えば、記事のアイデアをまとめたり、文章の骨子を作成する作業において、チャットGPTを活用することで、作業時間を短縮することができます。

アイデアを広げるうえでも有効で、自分の考えとChatGPTの返答を融合することで、より広がりのある記事が書ける場合があります。あるいは骨子をChatGPTに粗々作ってもらい、ライターは肉付けや文章の流れの調整に集中することもできます。

当方はやったことありませんが、文章校正に使う人もいるようですね。逆に出来上がった文章をChatGPTに流し込んで正しい文章にしてもらうという方法です。この場合は文章の正確性や精度の向上に役立ちます。

まとめると、

  1. 業務負担の削減(もしくは労働生産性の向上)

  2. アイデアの深化・拡充

  3. 高精度な文書作成

以上の3つが実現するということになります。

当方の場合、意外と記事を「書き始める」ときに手が止まりがちで、進め始めちゃえばすらすら~っとかけることがしばしばあります。ChatGPTにその「書き始め」の役割をやってもらって、そこを基に自分の記事を作っていくという意味では、効率化と作業を進める「きっかけ作り」としては重宝しています。

そのため、当方の場合は自分ですらすら文章が作れるときには使用しません。手が止まるとき、なかなか書き出しが進まないときにChatGPTとコミュニケーションを取りながら記事の骨子をくみ上げるケースがたまにあります。

ここまで言うと「いやChatGPTの記事丸パクりかい!」などと思う方は・・・いないような気がしますが、そんなことは全くありません。

そもそもまだまだChatGPTが登場する頻度は高くありませんが、仮に登場させたとしても、全く持って伊藤のオリジナルの記事だと自信を持って言えるレベルとなっています。この話は、ChatGPTが「まだまだライターの仕事を奪えないよ」というお話にもつながるので次の見出しで書いていきます。

ChatGPTはまだライターの仕事を奪えない

ChatGPTを使って効率化ができるなどと書きましたが、残念ながらまだライターの全作業を自動化するまでには相当な時間がかかる印象があります。

まず、これは気を付けた方がいいやつですが、あいつちょいちょい間違えます笑。この前とある地域のことを調べたんですが「山手線の田園調布駅」と普通に書き込んで来て衝撃が走りました。市町村・区の名前なんかも普通に間違えてきますね。私見ですが、特に日本特有の社会・理科がまだまだ「お勉強しといてよ」状態みたいで、かなり間違ってきます。

あと余談ですが、意外なところでは四則演算間違えてきまして、これにはビビりました笑。こういうシステムは数学的な計算が一番得意なんだと思い込んでいたのですが、わからないものです。なんにしても、知識がそもそも正確とは限りませんので、人の目の監視が欠かせません。

また、記事の骨子を作り、あるいはその中身も一旦書いてもらったとしても、非常にベーシックなレベルでイマイチです。いくらサボるにしてもあれをそのまま出すなどということはできません。

「プライドが許さない」とかそういうかっこいい話ではなくて、単純にイマイチ。結局ほんとに最初の土台になる程度で、当方が肉付けしたり、順序入れ替えたり、内容を足し引きしたりで、もとの姿はほとんどなくなります。

ここから言えることは二つだと思っていて。一つは「ChatGPTはまだ人の仕事を奪えない」ということ。結局はライターが頑張らないと記事は書けません。一方で「ChatGPTと人がうまく融合することでスピーディにより質の高い記事ができる」ということも言えます。

「ChatGPT」完全禁止はナンセンス

どの程度過剰反応する人がいるのかはわからないですが、一部のライターへ発注される方に「ChatGPT禁止令」を出すケースがあるみたいです。ごく一部だと思います(当方はそのような指示をもらったことはありませんが)。当方はこれはライターの業務効率化の努力を封じるナンセンスな指示だと思います。

ここまで紹介した通り、ChatGPTだけで人が書いたものと同レベルの質の高い「お金になる」記事を瞬時に仕上げるのは今のところ不可能に思えます。たとえプロセスの一部でChatGPTを使用したとしても、出来上がりは結局のところそのライターが書いたオリジナルの記事が納品されるのです。

効率的に作業を進めてちゃんとオリジナリティのある記事ができるのであれば、何ら問題はありません。万が一丸パクりしたとしたらその記事は非常に「質の低い」モノとなるので、ChatGPTを使ったかどうかにかかわらず記事の質としてNGとなるでしょう。

ChatGPTを使って効率化や文章の精度の強化ができますが、それでもライターが質の高い記事を書く努力をしなければならないのは変わらないんじゃないかなと考えています。

ライターが永遠に稼げるとは思わない方がいい

ChatGPTは現時点ではライターの仕事をあまり奪わずにすみそうですが、今後はわかりません。いずれは少しKWを入れるとナイスな記事を瞬時に書くスーパーツールが今後永遠に出てこない保証はどこにもありません。

その時には、少なくとも今と同じライターとしての仕事は廃れていくでしょう。きっとチャットからうまい記事を引き出すAIとの会話能力とかが付加価値を持つんでしょうね。(そのスーパーツールがチャット形式なのかはわかりませんが・・・)

そもそもライターが永遠に安泰だなんて言えるわけがありません。技術進化はもとより、近年「様式化」している記事→コンバージョンという流れが崩れてしまったら、Web記事なんて、いらなくなる将来だってあり得ます。

YouTuberが足元広告収入を急減させているように、ちょっとの変化で仕事の盛衰が変わるのは、よくある話です。当方は少なくともそういう前提でライター副業してます。そしてだからこそ、ライター独立には相当慎重です。

また「What's next?」を次に考えているのですが、いまのところ本業をやって、ライターもやって、有価証券投資や不動産投資もやって・・・・そこからのアイデアは見つかっていません。というのはまた別の話にしましょうか。


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