20230306配信 集団討論・論作文の参考に③ 少子化・人口減少社会対策

公務員志望者各位

 普段、テレビはあまり見ないのですが、某通販の

「3万円のところ初回、1万円です。」
「やすう~い!社長♡ありがとぉ~~~。」

という、何か見てはいけない熟年男女のやりとりが、
妙に頭の中でリフレインしてしまう今日この頃、
いかがお過ごしでしょうか。

 まあ、どうでもいい話ですね。本題いきます。

 3月1日の集団討論トレーニングを共有します。

 最初に。

 今回の設問は超重要です。特に地方自治体を
受験される方、集団討論、論作文、さらには面接
カードの内容にも関わってきます。

 なぜなら、現在の地方の抱える多くの問題の
根っこの部分だからです。この根っこから派生する
問題は、過疎化、空き家の増加、産業の停滞、公共
交通機関の衰退、伝統行事の中止、地域コミュニ
ティーの崩壊、高齢者の孤独、老々介護、膨らむ
社会保障費等として単独で出題されることもあります。

 この根っこは絶対に押さえておいてください。

設問

 2022年12月下旬に厚生労働省から公表された人口
動態統計の速報値から、2022年1年間の出生数が国の
統計開始以来、80万人を下回り過去最少となる可能性
があることが報道されました。

 地方自治体が人口減少に歯止めをかけ、地域の自立
的かつ持続的な活性化を図るためには、どのような
対策を行えばよいか、グループで討論し、まとめて
ください。



 当日の様子です。

 第一段落の内容については、このトレーニング前日
の2月28日に、2022年の出生数の確定報道がありました。

 80万人を下回りました。多くの自治体でも過去最少
となりました。

 少子化問題が今、改めて注目されています。

 一方で、コロナ禍で弱まったかに見えた東京一極
集中が再び始まり、地方自治体は人口の流出再開を
懸念しています。

 当日の討論では、役割分担・時間配分の確認の後、
まずは、設問の「人口減少」の要因について共有を
図る展開となりました。主なものとして

・晩婚化

・女性の社会進出が進んだ

・女性の仕事と子育ての両立不安

・経済的理由

・地域のつながりの希薄化を背景とした子育てへの不安

等が挙げられました。

 
 そして後半は、両立支援、経済支援、地域との繋がり
つながり、について対策が討論されました。

 討論では少子化対策が中心となりましたが、今回の
場合は次のような展開も可能です。

『2022年に生まれた赤ちゃんが過去最少ということは
当面は人口減少が進行することが確定している。であれ
ば、少子化の政策効果が現れる30年先よりも、地方自治体
は、今しなければならない人口流出対策や地域活性化対策
を討論すべきではないか。』

という展開です。

 どちらをとっても、またはミックスしても、OKです。

 
 討論後のレビュー時に私からした質問です。前回の集団
討論の共有でもお伝えした自分事への引き寄せです。

・最近、親族や友人の結婚式に参加したことは?

・結婚は何歳頃にしたいか?

 あいにく具体的な経験やイメージを持ち合わせている方
はいませんでした。とはいえ、結婚するかしないか、子ども
を持つか持たないか、ということは、遠い未来ではなく、
皆さんが10年も経たないうちに皆さん自身もしくは友人
からの披露宴の招待状を通して実感する重要なライフ
イベント・人生の分岐路です。想像できない未来ではない
はずです。
 

 この設問の行程・構成の例は添付にまとめました。
参考にしてください。

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