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地域の除夜の鐘
2021年12月。大晦日の夕方。
町内放送で、近くのお寺から除夜の鐘の案内が流れました。
せっかくなので日付が変わる頃に、古びた石段を上って境内へ。
山門をくぐると、お子さんからお年寄りまでざっと20人ほどが鐘の前に並んでいました。
焚き火が煌々と燃え、和尚さんがお経を唱え続ける中、順番に鐘を撞いていきます。
でも1人1回ずつだと少ないので、撞いたらまた列の最後尾へ。
私も3回、一年間を思い返しながら鐘を撞かせてもらいました。
思い思いの鐘の音を聴くうちに年は明け、皆さん気が済んだのか列も無くなり、最後に和尚さんが鐘の前へ。
朗々とお経を唱えながら、強弱を付けて数回鐘を撞いて、除夜の鐘を締めくくります。
お寺の近くにお住まいのお婆さんが「やっぱり和尚さんの鐘の音は違うねえ」と一言。
澄んだ鐘の音に、晴れやかな気持ちで年を越しました。
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