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わらぐろ作り

2021年11月。
宇和・岩木地区の“わらぐろ”作りをお手伝いさせてもらいました。

地区のお米農家さんやそのお友達が集まって、霧の濃い朝から共同作業。
藁の上に乗ってわらぐろの形を編んでいく役と、時には頭より上の高さまで放り投げて藁束を渡していく役、わらぐろのそばまで藁束を運んでくる役など、各々役割を見つけてわらぐろを作り上げていきます。

ベテランの方は、やっぱり早い。時折腰の痛みを気にされながらも、あっという間に身長の2倍ほどの高さまでわらぐろを編んでいきます。
若手の方はゆっくり、ベテランの方のご指導を受けて熟練の技を学んでいます。

かつては藁細工の材料や畜産飼料になる藁を翌春まで乾燥、貯蔵するという大事な役割を担い、たくさん作られていたわらぐろ。
今ではその需要は薄れていますが、共同作業を通して地域の絆を育んだり、技術や文化の継承をしたりするための大切な機会として、わらぐろ作りは続けられています。


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