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地方から眺めた社会

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愛媛県南予地方に暮らしながら、社会の在り方を眺めて思ったこと。 400字程度の短い記事を月に1-2本投稿しています。 最近は不定期更新。
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2022年12月の記事一覧

まちを知る場 ~愛媛県西予市の場合~

2022年12月。 愛媛県西予市にある「四国西予ジオミュージアム」を訪ねてみました。 「四国西予ジオパーク」の中核施設として今年の4月に開館した博物館です。 「ジオパーク」とは、地球科学的な意義がある土地を教育や暮らし、持続可能な産業に活用しつつ管理していると認められた地域のこと。 西予市も「四国西予ジオパーク」として、日本ジオパーク委員会に認定を受けています。 宇和海沿岸のリアス式海岸で営まれる養殖漁業や段畑での柑橘栽培。 古墳時代の繁栄も伝わる、肥沃な宇和盆地の稲作。

続・季節労働のまち

2022年11月。 丸一日予定のない日があり、ふと思い立って親戚が営む柑橘農園で収穫作業のお手伝いをしました。 この農園は、愛媛県西予市三瓶町にあります。 日当たりが良くて海風もあたる、綺麗に石垣の組まれた段々畑。 甘くて味の濃い、とても美味しいみかんができます。 しかし「三瓶」という地域は高級ブランド産地として名が通っている隣町・八幡浜と比べて価格交渉力が弱く、市場での販売価格がさほど高くならないこともあり、農協を介さず個人で販路を開拓して経営されています。 また、ご高齢