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#3 [お手玉]から大切な事を学ぶ

僕は、小学1年生の女の子(Aちゃん)と[お手玉]で遊んでた。

Aちゃんは、かれこれ、1ヶ月弱、お手玉の練習をしている。

始めは、基本的に5回ほどしかできず、[難しい。]ってよく嘆いてた...。
小学一年生の女の子には、お手玉も少し重いんだろうなぁーっていう、手つきで一生懸命頑張ってる姿を、僕は、[頑張れ!]って応援しながら、側で微笑ましく眺めていた。

一緒に、手を持ってあげて、
こーやってみ!
今このタイミング
あーー、惜しい...
よし、もう一回やってみよ!
おぉー!上手!10回もできたやん!
やるねぇー!
って言いながら、よくお手玉やったりもした。

(実は、その子よりも、僕が1番楽しんでたのかもなっていうくらい、楽しかった。)

それから、約1ヶ月が経ち、久しぶりにAちゃんから、お手玉何回できるか、

[数えてー!!]って言われ、
僕は、[どれだけ上手くなったか楽しみ。]ってワクワクしながら、

1回、2回.....と数え始めた。
Aちゃんは、凄く上手くなってて、20回は平均でできるようになっていた。

[5回だったのが、20回もできるようになったの?すごいやん!]って言った僕に、Aちゃんは、少し不満そうな顔をした。

だから、僕は、Aちゃんに、
[今までで、最高は何回できたことあるの?]
って聞くと、67回だよ!って教えてくれた。

その後続けて、

Aちゃん
[でもね...。運がいい時じゃないと、全然出来ないんだ...。][20回くらいで、失敗しちゃう...。][全然上手くできないの...。]


[そっかー!運がいい時は、そんだけできるんだね。でもね、実は、今日が、Aちゃん、今までで1番運がいい日だよ。だからね、今日絶対67回以上できるよ。僕は、そんな気がするな。いや、絶対そうだ!]

[Aちゃんは、今日新記録が出るの間違いないね!]
[よし、もう一回やってみよ。]

Aちゃん
[今日、別に運よくないもーーーん。]っていいながら、ちょっと嬉しそう。

Aちゃんは、そこから、もう一度お手玉を手にとり、やり始めた。

結果は5回。

Aちゃん
[ほらー、できないもんー。]
っていじけてる。


[ちょっと待って。一旦ストップ。]
[もう一回やってみよか。一呼吸おいて。次は、絶対できるから。Aちゃんは絶対にできるよ。]

Aちゃんは、そこでは、何も言わず、お手玉をじっと見て、また、始めた。

1回、2回....60回...67回...。
結果は、68回!


[おぉー!やったやん。新記録。]
[だから言ったでしょ。]
[Aちゃんは、できるんだよ。今日は最高に運がいい日だね。]

Aちゃん
[えーーー、たまたまだしー。1回だけ増えただけだもんー。ほぼ変わんないよー。]
とは、口では言いつつ、すごく嬉しそうww


[いやいや、一回増えたんだよ?]
[あっ、でも、次やったら、一回どころじゃないよ?もっともっと増えるの間違いないよ?今のAちゃんなら、どんどん新記録でちゃうんだろうなぁー。]

Aちゃんは、もう一度、お手玉を掴んで、
1回、2回.....60回


[できる。絶対できるからね。頑張れ!]

65回....70回....80回....

結果は87回だった。


[うんうん。すごいやん!今日だけで20回も多くできるようになったね。だから、言ったでしょ。Aちゃんはできるって。]

その後、Aちゃんは、今日はお手玉やめるーって言って、満足気に、お友達のところへ行って、自慢して、はしゃいで、走り回ってた。

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これは、僕の日常の一部だ。
でも、ここに、大切なことが、たくさん詰まっているなって感じる。

人によっては、この出来事は
まぐれだ。
たまたまだろう。
って言う人もいるかもしれない。

でも、僕は、たまたまでも、ラッキーでも、偶然でもないと確信してる。

今日、Aちゃんが、新記録を出せたのは、必然だった。出せるべくして、出したのだ。

別に、僕がいたからとか、実際に運が良かったからとかは、全く関係ないだろう。

僕がしたことでいうと、Aちゃんが、[できる。]って事を全力で信じ、応援し続けただけだしね。

新記録が出た要因は、
ただAちゃん自身が
[上手くいかないから、今日はダメかもな]

[今日なんか、できるかも]
[今日、運がいいのかも]
って、思い込み、自分の未来を信じることができたからなんだと、僕は思う!

自分の未来に、自分自身が希望を見出し、諦めず、挑戦し続けたからだ。

僕達は、成長する過程の中で、さまざまな否定的な言葉を、浴びせられる。

例えば、それはまさに、学校だ。

学校は、子供達に対して、勉強ができるかどうかで、成績をつけ、評価する。

先生からは、成績が悪いと、ダメな生徒だ。この子は何もできない。とレッテルを貼られる。

受験期の、志望校面接や、進路相談もその典型だ。多くの先生は、現状の成績から、その子を判断する。

現実的に、あーだの、こーだの。

その子の、未来を見ない。未来の可能性を信じない。
それによって、人は、どんどんと自分を信じれなくなる。僕には、できないのかも、わたしには、できないのかも。

だって、今こーだからって。

そー言った思考に蝕まれる。

でも、僕が伝えたいのは、今はあくまでも今でしかなくて、1秒後には過去になる。

過去は生ゴミだ。
過去は自分の未来を作らない。
今この一瞬、この1秒が自分の未来を作る

1秒後の未来なんて、誰にも分からない。
ましてや、1年後、5年後、10年後なんて、自分がどうなるかなんて、予想すらも、できないない。

だからこそ、自分の未来を信じ、
[僕なら、できるかも]
[私なら、できるかも]
って、思い込む。そして、挑戦する。

そーすれば、きっと、Aちゃんみたいに、自分の可能性は無限大なんだって気づくはずだよね。

子育てをする、ママさんや、パパさん。
子供と対峙する仕事をしてらっしゃる、先生。
子供達の未来を本気で信じ、子供達に言葉をかけ続けてあげて欲しい。

[君になら、なんでもできる。]って

そして、自分自身にも、
[僕(私)なら、なんでもできる]って

Aちゃんの今回の成功体験は、小さな成功かもしれない。でも、この成功が、一つの基盤となり、そして、これからも経験していくであろう小さな成功が、その上にどんどんと積み重なり、大きな山となる。

小さな成功の積み重ねなくして、人生が豊かになることは決してない。


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