あと2年、どうしようか。
ついこのあいだ従兄弟から、医学部に合格したと報告があった。彼がもう1年頑張る、と決意してから1年。一方私は、気づけば大学生活の折り返し地点に立っていた。
あと2年。あと2年、どうしようか。
この春、大学の長期休暇を利用して欧州を巡っていました。その1人旅の時間は自分を見つめ直すのにぴったりで、いろんな出会いに揉まれながら、考えを巡らせることができました。
ベルギーとフランスを通る際、ブリュッセル-グルノーブル間は大学のプログラムにも参加していました。そのなかで、ULB(ブリュッセル自由大学)、KU Leuven(ルーヴェン大学)、グルノーブル・アルプ大学を訪問し、現地で日本語や日本文化を専攻する学生と交流させて頂く機会がありました。
一括りにはできないけれど、海外の学生は本当に熱心に勉強しています。「学問」をするために大学に通っています。
また、グルノーブル・アルプ大学ではプレゼン(といってもそんなにかしこまったものではないです)をさせて頂く機会があり、私の拙いフランス語を前に熱心にノートをとってくれる学生がたくさんいて、感動したなあ。
またそこには東京外国語大学の方が留学していて、その方と少し話す機会があったのだけれど、フランス語が本当に流暢で、現地の人とも不自由なくコミュニケーションをとっている姿は圧巻でした。
あれ、私も同じ大学生なのにな。私は本当の意味でまだ大学には通えてないのかもしれないと思いました。毎日あの険しい坂道を登って、何を勉強しているんだろう。
あと2年、どうしようか。
そもそも私は大学/学部選びもそれほどに望ましい在り方ではなかったのだけれど、この2年間、幅は広く授業をとってきたぶん、それなりに楽しく単位も取得できて、課外活動も充実していたぶん、大学生活に飽きることもありませんでした。
ただ、卒業論文に向けシャープに分野を定めるにあたって、今が軌道修正のチャンスなんだろうな。それだけはちゃんと納得いくものを選びたい。
やっぱり、教養のある人はかっこいいです。自分の心が傾く分野に全力投球して、それを自分の言葉で語れる人はかっこいい。
私も、知的好奇心の赴くままに何か少しシャープなものを勉強して卒業したいです。
あと2年、どうしようか。学問が推奨されるこの特権を、あと2年ももつことができます。
ちょっと、また考えよう。
今日は、2020年3月16日。
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