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毎日キリカエ

今日の朝は、途中のバス停から乗ってきたエレンが私の横に座ってくれました。それが嬉しくて、あとなぜかすごく緊張しました。

エレンに身長を聞くと、178cmと言っていました。すらっとしていて、本当にかっこいいです。私は、日本にいるときあまり高身長であることが好きじゃなかった、と話すと、気持ちはわかるけど身長が高いほうがずっとかっこいいと思う、と話していて、すごくうれしくなりました。

また、大人っぽい彼女ですが、私と同い年で19歳ということが判明しました。てっきり25.26歳くらいかと!高校を卒業してから、先生になりたくて、今はこの学校に勤務させてもらっている、と言っていました。とても同い年に見えない。。私もこのくらいオーラを出せる人になりたい。

Mar. 19

昨日話していた通り、今日は高学年のクラスを見に行く予定でしたが、担当する先生が休みみたいで、代わりに7歳のクラスに行くことになりました。

担当の先生はカーラといって、私を快く迎えてくれました。英語はあまり得意じゃなくて、と言いつつも丁寧に説明してくれてありがたかったです。

この絵は、子どもたちがマインドコントロールできるよう、自分の感情を理解することを目的としたものみたいです。子どもたちはそれぞれ、「怒り」を絵に表していました。

クラスには教室の半分くらいの子しか来ていませんでした。最初、今日の時間割をみんなっで確認したあとは、iPadをつかって自由に勉強していました。あとで聞いたところ、残りの半分の子たちはこの時間、音楽の授業に行っていたみたいです。

iPadの時間が終わると、窓を開けるよう言われました。気分転換もかねて、新鮮な空気を教室にいれるみたいです。そのとき、8歳児のクラスでは換気することはなかったことに気がつきました。

換気をすると冷たい空気が教室に入ってくるけれど、子どもたちはダンスに夢中で体を動かしているので、全く気にする様子はありませんでした。音楽を聴いて、それに合うダンスを選択するゲームみたいな動画だったのですが、私にはその感覚が全くわからなくて、びっくりしました。

以前、学校の近くの文化センターに行ったとき、子どもたちが流れる音楽に合わせて自由に踊っていて、どうしてこんなに踊れるのか不思議に思っていたけれど、こうして小さいころから音楽に合う振り付けを自分で考える機会があったからなんだと知りました。

音楽の授業に行っていた子たちも帰ってきて、いったん先生の指示を聞いた後は、3つくらいのグループに分かれてスウェーデン語の勉強にうつっていました。私も少しずつ分かるスウェーデン語が増えてきたので、見ていて楽しかったです。

なぜこんなにも少人数のグループに分かれるのかをカーラに聞くと、子どもたちの集中力を高めるためだと言っていました。7歳児など、低学年の子に対しては、いかに集中させるかを考えていると話していました。

外で遊んだあとは、英語の時間になりました。観ていたビデオには、スウェーデンで字幕がついていました。登場するキャラクターは折り紙でよくつくるパックンチョで、子どもたちがそれを知っていたのはこの動画の影響か、と思いました。

What do you like?というのが今日の授業のテーマでした。動画で、いろんな子どもたちが自分の好きな遊び、好きなたべもの、好きな色を言っていました。登場キャラクターも、最初は自分の好きなものが分からなかったけど、最後には掃除をすることが好きだということに気づいていました。

それをみて、去年の秋頃、アイセックで一緒に活動していたチー厶みんなで、好きなものを100こ洗い出したことを思い出しました。みんなが次々に好きなものを書き出しているのに比べて、私は全然出なくて、100出すのにすごく苦労していたのを覚えています。

でも、スウェーデンに来てから以前より、自分が何に心が動いて、何を怖がっているのか、何をしているときが自分らしいのか、少し言えるようになったと思います。まあ、自分を知って、そこから何をするかが1番大切なのでまだまだだけど。

英語の授業があったとき、8歳児を受け持つカーラとマグヌース、ジャッキーはミーティングをしていたそうです。それが終わると、子どもたちを食堂へ連れて行っていました。今日はめちゃくちゃ天気が良かったです。

今日のお昼!お米もあって、エスニックな感じになりました。お米にかける、カリフラワーとブロッコリーのスープ(?)がすごく美味しかったです。

子どもたちのお皿を見ると、8歳児の子たちよりも、7歳児の子たちのほうが盛り付ける量が圧倒的に少なく、そのぶん盛り付ける種類も少なく感じました。どうしたら改善するのか、今はあんまり見えていません。無理にいろいろととってもらうと、今度は逆に残飯が多くなりそうな気もします。

ご飯を食べ終わると、また外で元気に遊びます。しっぽ取りゲームをしていました。ずっと見ていた8歳児の子たちもいて、一緒に遊ぶことができて楽しかったです。

教室に戻ると、また少人数に分かれて算数の時間になりました。お金の計算を勉強していました。

お金にみたてたコインをつかって、実際に足したり引いたりすることができるようにもなっていました。スウェーデンに来てから、すべてカードで支払いを済ませているので、私はまだ実際の現金をみたことがありません。こんな感じなのかな?

今日のおやつはリンゴと、穀物のスティックにチーズとマーガリンをのせられるようになっていました。このスティックは、Skorpaというみたいです。

斜め前に座っていたジェニーという先生がこんな本を持っていて、何かと聞くと4-6年生の高学年の子たちがつかう教科書だと教えてくれました。スウェーデン語でPubertetという授業で、思春期(Puberty)の自らの成長について、みんなでディスカッションするのだと話していました。見てみたい。

また外に行くと、今日は鉄棒に新しくロープがつけられていて、ブランコができるようになっていました。ブランコをしているのはシリという女の子で、シリという名前のほかに、中国語の名前を3つもってるみたいです。

今日7歳児のクラスで1番ずっといてくれたのは、マリアムという女の子で、彼女はスウェーデン語よりも英語のほうが得意だと言っていました。本当に上手で、ネイティブかと思うくらい。でもきちんとスウェーデン語も話せて、両親も共にスウェーデン人、スウェーデン生まれスウェーデン育ちみたいです。

マリアムもそうだけど、英語を話せる子はすすんで私に話しかけてくれます。こうやってまた英語を積極的に話すことで、この子たちの英語は上達していくんだろうな。

外で遊んでいる途中、学校の子が犬の散歩をしながらやってきました。たぶん、お母さんが迎えにきたときに、犬も一緒に連れてきたんだと思います。名前はクワトロらしく、スペイン語で4という意味です。クワトロはまだ2歳で、寒いのか少し震えていました。

みんな犬が大好きみたいで、怖がる子は1人もおらず、みんな可愛いといいながら頭をなでていました。私はこれまでペットといえばカメを飼っていたくらいで、動物をお世話する経験はあまりしたことがありません。でもこうして見ていると、子どものころからこうして、自分以外の生き物を育てる、一緒に生活していく経験ってかけがえのないものだろうなと思います。

外で遊び終わったあとは、中に入って工作をして遊びました。この紙粘土はすごく固いのですが、手でこねると柔らかくなって、自分で好きな形をつくることができます。みんな夢中でした。

スウェーデンの国旗と、あと私は愛媛出身なのでみかんを創りました。そういえば最近、私の妹が高校受験に合格したみたいで、4月から私の着ていた制服を着て高校生活をおくるみたいです。うれしいな。地元、実家に帰って話したいことがたくさんあります。

私が1番好きだったのは、モアナのつくっていたハンバーガーです。リングもつけていたので、ひもを通せばキーホルダーやネックレスにすることができます。上手!

ジャッキーに、7歳児の子たちはいつもこうやって工作をして遊んでいるのかを聞くと、いろいろな遊びをすることができるよう計画をしているんだと言っていました。工作/手芸は子どもたちに、集中すること、細かい作業をすること、頭のなかにあるイメージをかたちにすること、などさまざまなことを学ぶ目的があるのだとも言っていました。

こうして質問すると、この学校の先生たちはただ説明するだけじゃなくて、その目的や子どもたちに与える影響までも話してくれます。それも全員がちゃんと自信をもって言っています。こうして目的意識をもって計画を練ることはスウェーデンの国の方針でもあると言っていました。当たり前だけど、水準高く徹底するのは難しいことだと思います。

7歳児のFritidsの教室にもこうして予定表があって、目的も同時にかかれていました。いろいろな言語とその授業が始まる時間もかいてあります。言語だけでなく、ダンスや楽器など、日本では他の習い事で行うようなことも、Fritidsの時間がカバーしているようでした。

8歳児のFritidsの教室ものぞいてみると、みんな楽しそうに遊んでいました。今日はみとちゃんがスウェーデンを飛び立つ日なので、子どもたちと一緒にみとちゃんへのメッセージをかきました。

みとちゃんを送ろうと駅で待っていると、今日は改札のところに青い服を着た人が並んでいました。交通カードを見せて、誠実に利用していることを証明する必要がありました。スウェーデンには改札がありますが、デンマークへ行ったときは改札がありませんでした。こうやって抜き打ちでチェックをし、違反していた場合は高額な罰金を請求するみたいです。

あるお客さんはそれでこのチェックする人ともめていました。注文するコーヒーがセルフであるなど、お客さん次第で秩序が乱れるようなシステムが成り立つスウェーデンでも、やっぱり違反をする人はいるみたいです。

スウェーデンのアイセックメンバーであるダニエルも、みとちゃんを見送るために駅に迎えにきていました。ダニエルは最近、学校が始まって少し忙しくなってきたみたいです。

ダニエルの住んでいるところはウプサラというところで少しここから遠いです。そんななか、最後までわざわざ迎えにきてくれるのはすごくありがたいなと思いました。

みとちゃんは元気に帰っていきました。また研修が終わって、東京に会いに行くのが楽しみだな。

***

みとちゃんが帰ってしまって、これまで2人で使っていた部屋がすごく広く感じました。1人で椅子に座って、一緒に研修に臨む仲間が近くにいるって本当に恵まれていたんだな、と痛感しました。

みとちゃんは研修を終えて、私も終わりが見えてきた今、この学校のために何が出来ているんだろう、と悩むようになりました。考えてもぐるぐるするだけで、切り替えようと思い、ベッドに横になっていると深夜までずっと眠ってしまいました。アラームかけたんだけどな。。

そのせいで、マネージャーといつもしている振り返りを、時間を変えてすることになってしまって、本当に申し訳なかったです。

残りのスウェーデンでの生活は、もうみとちゃんもいないので、基本的に1人となります。っていっても、家にはマイケルたちもいるし、学校に行けば先生や子どもたちがいて、日本には応援してくれる人がたくさんいます。綺麗事でもいいから、最後までやりきろうと自分に言い聞かせて、また気持ちを新たに頑張ろうと思います。

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